ARヘッドマウントディスプレイMeta2を開発中のMeta社は、Meta2の開発者版を2週間以内に発送開始することを明らかにしました。
この発表は現在開催中のAugumented World ExpoでMeta社のCEO、メロン・グリベツ氏が行ったもの。Meta2は2016年第3四半期の発送とされていました。今後2週間以内、つまり6月上旬には発送を開始することが明らかになった形です。
Meta2とは
Meta2は、頭に被るヘッドマウントディスプレイ型のARデバイス。視界を覆う透明のディスプレイに情報を投影することで、現実世界に様々な投影が行われます。
ARデバイスは様々登場していますが、Meta2の最大の特徴は視界の広さに関わる視野角。できるだけ人間の視野に近づけたいとし、他のARデバイスの2倍以上広い視野角90度を実現しています。
ポジショントラッキングが可能なため、移動しながらの使用が可能。また手のジェスチャーで操作を行います。ウィンドウを現実空間に複数浮かべ、指で突っつきながら移動、両手を使ってピンチの動きするとズームができるなど、きわめて直感的なコンピューティングを可能にします。
マイクロソフトが開発中のHoloLensとの違いは、視野角以外にはHoloLensが独立型の端末なのに対し、Meta2はPCへの接続が必要なことなどが挙げられます。
最初はアプリ開発をすすめるアルファカスタマーへごく小ロットを出荷
Metaは6月上旬から出荷を開始するとしつつ、最初の出荷はアプリ開発に取りかかってくれる”アルファカスタマー”へ小ロットとなるとのこと。出荷後もフィードバックに応じてMeta2の改善は続けるとのことです。
アルファカスタマーへの発送後、さらに対象範囲を広げたベータプログラムを経て、一般消費者をターゲットにしたコンシューマー版へと次々と段階を経ていきたいとのこと。
グリベツ氏はMetaと協同して早期に開発を始めたい開発者はMetaに直接コンタクトをとってほしいと強調していました。
Meta2の開発者版は公式サイトで949ドルにて予約を受付中。110ドルにて日本への発送も可能です。筆者はMeta2とHoloLensを両方体験しています。広視野角で現実に手を動かしながら自由に情報を並べることができるMeta2の体験はHoloLensと比較しても非常に新鮮かつ”便利”と思えるものでした。
当初はコンシューマー版の発売を2017年としていましたが、前倒しになるかどうか注目したいところです。
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ARヘッドセットMeta 2の開発者キット予約開始。価格は949ドル、出荷は2016年第3四半期
(参考)
The Meta 2 Begins Shipping In Two Weeks With Improved Hand Tracking – UploadVR
http://uploadvr.com/meta-2-actually-starts-shipping-two-weeks/
※米UploadVRはMogura VRとパートナーシップを結んでいます。