Meta Questシリーズのv68ソフトウェア・アップデートの配信が正式に開始されました。今回のアップデートでは新アプリ「Layout」やMeta Quest3のスクリーンショットの高解像度化といった要素が導入されます。
「Layout」は、テーブルや椅子といった現実世界に置いているオブジェクト(家具など)のサイズを測定できるアプリ。ホーム画面のアプリ欄から起動可能で、大きさのほか、テレビを設置した際の“水平度”なども計測できます。
v68アップデート後は、Quest 3でスクリーンショットを撮影した際の解像度が2,160×2,160まで上昇します(更新前は1,440×1,440)。Quest 2やQuest Proには、この改良は導入されない模様です。
またゲームなどをストアで購入してダウンロードする際、複数アプリの同時ダウンロードや更新が可能になります。これまでのQuestでは1度に“落とせる”アプリは1つだけでしたが、今後はよりスムーズなダウンロードが可能になる見通しです。
Quest 3には「Content Adaptive Brightness」と呼ばれるテスト機能が実装されます。これはコントラストを(ソフト側で)調整するシステム。Quest 3は液晶ディスプレイを採用しており、VR内で本来暗闇として表示されるべきシーンの一部が、灰色(完全に“暗所”にならない)になってしまう場合があります。同システムは、この“課題”に対応するためのシステムです。
また同ヘッドセット向けに「OpenXR」の新アルゴリズムが導入されることも公表されています。Meta社によると、このアップデートで「全体的なフレームレートと予測レイテンシを改善する」とのこと。
v68アップデートでは、バーチャルキーボードの配置も改良され、キーボードを呼び出した際、より適切な(操作しやすい)場所に出現するようになりました。位置変更も容易に行えるようになったほか、「位置記憶」機能も実装。キーボードを閉じた後に再度呼び出す場合、それまでに配置されていた場所に“再配置”されます。
その他には、ヘッドセットを外す際にバッテリー残量が低下していた場合に“警告音”を出す機能や、Quest本体側で新しいハンドコントローラーをペアリングできる機能なども実装されています。
(参考)UploadVR
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