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Meta Quest 2022.05.31

Meta社がMeta Quest 2向けのクラウドゲーミングサービスを開発中?

Meta社が、Meta Quest 2(旧Oculus Quest 2)向けのクラウドゲーミングサービスを計画している可能性が海外掲示板「Reddit」から浮上しました。PC向けのVRゲームを、Questで遊べるようにするシステムのようです。

クラウドゲーミングは、デバイス(今回の場合はQuest 2)からインターネット経由でサーバーにアクセスすることで、提供されているゲームを遊べるというシステム。各種演算はサーバー側で行われるので、デバイスの性能が低くても、高品質なゲームをプレイできるのが特長です。

Quest 2のクラウドゲーミングサービス(Avalanche)に関するソースコードの追加は、2020年のv24アップデートで行われていた模様です。この追加を2022年4月「Reddit」ユーザーのSamuliaさん(ハンドルネーム)が発見。その後、テックアナリストのBrad Lynch氏がTwitterで“拡散”したことで、注目を集めるようになった経緯があります。

Lynch氏によれば、クラウドゲーミングを利用できたとする人物と接触し、VRゲーム「Asgard’s Wrath」を、実際にリモートプレイすることに成功したとのこと。同氏が公開したスクリーンショット(上記)からは、テスト機能の欄に「アバランチを有効にする(アルファ) – アバランチセッションを開始」という項目が確認できます。

なお、テストプレイを設定したユーザーはイギリスに住んでいる(Lynch氏はアメリカ在住)ため、ゲームプレイの品質は「あまりよくなかった」そうです。

2022年5月現在、Meta社が実際にQuest向けのクラウドゲーミングサービスの開発を実際に行っているのかは不明です。同社はPCとQuestを接続して、PCVRゲームを遊べる「Oculus(Air)Link」機能を提供していますが、使用には一定のスペックのPCが必要です。もしクラウドゲーミングが提供されれば、ゲーミングPCが手に入らない人でも、ハイエンドなPCVRゲームを遊べることになるでしょう。

Meta社は2020年、PC向けのクラウドゲーミングサービスの開発に着手したことが報じられました。同年の四半期決算では、CEOのマーク・ザッカーバーグ氏が、同サービスとVRが関連する可能性についても言及しています。水面下ではどのような動きが行われているのか。同社からの正式な発表が待たれます。

(参考)Road to VR

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