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Meta Quest 2022.02.18

Meta Quest 2にはボディートラッキングは実装されない? Meta社次期CTOボズワース氏がコメント

開発者向けサイトに一時期掲載された画像によって、ボディトラッキング実装がうわさされたMeta Quest 2(旧Oculus Quest 2)ですが、Meta社(旧フェイスブック)の次期CTO、アンドリュー・ボズワース氏がこの話題について言及しました。

Quest 2へのボディトラッキング実装の噂は、開発者向けサイトの「Getting Started with the Physical Tracked Keyboard SDK」ページに掲載されていた画像に「Body Tracking Support」というオプション項目が存在したことから可能性が浮上しました。なお画像は現在、差し替えが行われています。

今回のボズワース氏の回答は、インスタグラムの定期Q&A;セッションで行われたもの。将来的に登場するVRヘッドセットへのボディトラッキング導入の可能性について質問され、ボスワース氏は以下のようにコメントしました。

ボディトラッキング(の実装)は非常に難しいと言えます。なぜなら、顔の上にあるカメラからは、足がよく見えないからです。またヘッドセットを小型化しようとすると、更に問題は難しくなり、頬を越えて上半身まで見えないことがあります。上半身については、腕や肘、手を見ることができるので上手く認識できており、筋骨格系の構造もある程度取り込むことができますが、足に関しては難しいのです。

よって(インサイドアウト方式ではなくアウトサイドイン方式のトラッキングを使用することが)、おそらく人々が考えているような、フルボディトラッキングの使用に必要でしょう。それが、私たちの見解です。

(Questのフルボディトラッキングに関する)リークもありましたが、私はそれは少し時期尚早だと思います。その背景には、必ずしも実質的なものはないからです。ただ、私たちがいつも検討し、確実に念頭に置いているものではあります。

ボズワース氏は、現在メタ社が採用している上半身のみのアバターのデザインについても言及。一時的な措置として、3人称視点でのみ見える“フェイクレッグ”の導入を検討していることを明らかにしています。

ボズワース氏は2006年にフェイスブック(当時)に入社。「ボズ」の愛称で呼ばれています。以降15年以上、同社で勤務してきました。自身のインスタグラムで、定期的にQ&A;セッションを行っており、過去にはMeta Quest向けアプリを配信できる「App Lab」の登場が近いことを予告。 Quest 2の120Hz対応については発言せずガッツポーズで答えるなど、率先して情報公開(あるいはほのめかしを)を行ってきました。

(参考)Road to VR

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