ARで楽しめるペットのアプリを開発するMatterless Studiosは2021年9月14日、125万ドル(約1.4億円)の資金調達を行ったと発表しました。今回の資金調達により、同社が「AIの仲間(AI companions)」と呼ぶバーチャルなAIペットの構築に注力するとのことです。
Matterless StudiosのARペットアプリ「Matterless App」
Matterless Studiosが近日公開予定としている「Matterless App」は、ユーザーがARによってバーチャルなペットを楽しめるアプリ。ユニークな個性や特徴、癖を持つペットが登場予定です。アプリ内では、ペットにお座りを教えるなどのトレーニングやペット同士の交配、散歩による報酬獲得などの機能があると発表されています。ペットは「デジタルな魂」を宿しており、トレーニングによって性格が変わるだけでなく、個性や経験、特性はそのままに別のボディに移すこともできます。
こうしたペットの性格や外見はNFTを用いて保護され、それぞれのペットが代替不可能な個体であることが保証されます。
Matterless Appは、Auki Labsが開発した初期のARメタバースとされるAukiverse上に構築されています。そのため、アプリ内のAR体験はユーザー間でリアルタイムに共有することができます。
https://www.youtube.com/watch?v=ko-BloCcmpA
今回の資金調達について
今回のラウンドには、Outlier Ventures、Cadenza、Kenetic Capital、NGC Ventures、Arkstream Capitalなどが参加しました。
Matterless StudiosのCEOであるNils Pihl氏はブログ内で、世界のペットケア市場はすでに2,400億ドルを超え、ペットを飼っていない人の半数が「ペットが欲しい」と回答しているとしています。そして、10年後にいまの1000分の1のペットがMatterlessのペットになっていたら、現実のペットにかかる費用の半分しか使わないとしても、バーチャルペットケアだけで年間1億5,000万ドル(約164億円)以上になるとの見解を述べています。