マイクロソフトが2018年10月29日にMicrosoft Storeでリリースした、VRで3Dモデルやプロトタイプ設計を作成するツール「Maquette」がSteamでも配信開始されました。
「Maquette」はVRで3Dモデリングを行うことができるツールです。グーグルの「Blocks」やOculus(現Facebook)の「Quill」と類似していますが、アート作成やモデリングよりも、設計や試作品の制作に重点を置いています。
「Maquette」の対応VRヘッドセットは、HTC VIVE、Oculus Rift、Windows Mixed Reality(Windows MR)です。
Steamアカウントがあれば誰でもDL可能
Microsoft Storeでリリースされた「Maquette」は、ダウンロードの際に事前の登録と、マイクロソフトからの承認を必要とする、クローズドβ版でした。今回Steamでリリースされた「Maquette」は、Steamアカウントを所有していれば誰でもダウンロード可能です。Steamに掲載されている「Maquette」の紹介サムネイル画像によると、今回Steamで配信された「Maquette」も、アプリのバージョンはβ版です。
ゲームやアート空間の制作に対応
「Maquette」には、空間でプロトタイプを設計する機能に加えて、テキストの配置機能もあります。これらの機能により、インタラクティブなゲーム空間の試作や、アートシーンの作成が可能です。
「Maquette」はツールの利便性を高めるため、Unityのプラグインに対応しています。ユーザーは、作成したモデルを.FBXやGLTFのフォーマットでUnityにインポートすることが可能です。
その他のVR制作ツール
VRを活用したモデリングツールは「Maquette」に先駆け、様々な企業がリリースしています。その中でも特に有名なのが、先述した「Blocks」と「Quill」です。
Googleが2017年にリリースした「Blocks」はVRで低ポリゴン3Dオブジェクトを作成できる制作ツールです。HTC VIVEとOculus Riftに対応しています。無料でDL可能です。
「Quill」はFacebookが2016年にリリースしました。リリース当初は、VR内でお絵描きなどが行えるペイントツールとして配信されましたが、2018年2月、アニメーション制作機能が実装されました。対応VRヘッドセットはOculus Riftです。販売価格は2,990円です。
2018年12月には、ディズニーがVRアニメーションツール「PoseVR」を公開しました。「PoseVR」は、VRの3Dアニメーションを制作する際に、アニメーターがハンドコントローラーを使用することで、VR内で直接3Dモデルの動きやポージングを設定することが可能なのが特徴です。
(参考)Road to VR
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