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活用事例 2017.05.17

【体験レポ】プロ芸人と漫才 ベストなツッコミで得点を稼ぐ『漫才VR』

宇宙遊泳、剣と盾を構えての巨大な敵との戦いなど、VRではさまざまな「普段できないこと」が可能です。

そんなVRでやりたいこととして「漫才」を思い浮かべる人は少ないかもしれません。今回紹介する『漫才VR』はVRでプロ芸人と漫才ができるという体験です。『漫才VR』は2017年2月に株式会社毎日放送(以下MBS)が開催したハッカソンで最優秀賞を受賞したチーム漫才VRの『ツッコミの祭点』をUniteバージョンです。

ツッコミに成功した瞬間の気持ち良さ

『漫才VR』は、お笑い芸人「ラフ次元」(よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪所属)のツッコミの方梅村賢太郎氏になり、相方の空道太郎氏のボケに対しツッコミを入れ、最適なツッコミをすることで得点を得られます。

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腕にはツッコミモーションを検知するViveトラッカー付きのデバイスを装着します。ツッコミは音声認識(音声認識エンジンJulius)によって、実際にセリフを言わなければなりません。

体験は観客を前にしたステージから始まります。映像は360度カメラRICOH THETAで撮影した360度映像です。左を向くと相方の空氏がいます。正面には「どうもー」と言うとスタートしますとメッセージが浮かんでいます。

指示通りに「どうもー」と発声すると、隣の空氏が「どうもラフ次元です。僕は空とかいてソラと言います。相方は梅に村と書いてバイソンと言うんです。」といったところで、正面には4択が表示されます。「いや、梅村(ウメムラ)や!」「いや、ラフ次元や!」「いや。空や!」「いや、ボクサーや!」この中から1つを声に出しながら、ツッコミモーション(左手を相手に振るあの動きです)をとると、ツッコミをした瞬間に爆発のエフェクト、セリフが適切に合わさることで「〇」がもらえます。

間違っていると、「×」が表示されます。ツッコミのモーションは手首のスナップを勢いよくしないと認識しづらいなどがありましたが、ツッコミと同時に爆発が起き、笑いが起きると非常に気持ちがいいです。

セリフが長いと認識されにくいなどもありますが、大体のセリフは認識されました。また漫才の台本はラフ次元が書き下ろしということもあり、ツッコミを言う前に面白くて吹き出してしまうことも。

VRHMDをはずすとVRと同じようにギャラリーが

点数とランクが発表された後、ヘッドマウントディスプレイを外すと、目の前には多くのギャラリーがいました。(大きなモニターでVR内の映像を、ブースの外で待っている人にも見えるようになっているためです。)VR内と同様に人前で漫才のセリフを言っていたのかと思うと、もっとうまくやりたかったと恥ずかしくなります。

人気漫才コンビの相方になってステージに立つ経験は、漫才好きでもそうでなくとも楽しい体験です。

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本展示では6月6日に発売される「VIVE デラックス オーディオ ストラップ」で体験できました。後頭部にダイヤルがあり、回すことで締めることができズレやきつさもなく快適でした。(参考

新製品「VIVE デラックス オーディオ ストラップ」やViveトラッカーの使い方の展示としても魅力が伝わる展示でした。

本展示が行われていたUniteでの講演では本コンテンツの解説がHTC NIPPON株式会社の西川 美優氏、京都大学の柴田 佳祐氏、プログラマーの緒方 伸輔氏により行われました。

【Unite2017】360度動画や音声認識をフル活用してノリ・ツッコミ『漫才VR』メイキング

本コンテンツは5月13日~14日に大阪で開催される「チャリウッド2017」でも展示されていました。今後も展示の機会に期待したいです。


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