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テック 2016.12.22

中国から3Kの一体型VRデバイスMatrixが登場 価格は約4万2,000円

12月20日、中国でVRデバイスを販売する暴風魔鏡は、199元(約3,300円)のVRヘッドマウントディスプレイ「S1」と、2,499元(約42,000円)のスタンドアロン型VRデバイス「Matrix」を正式に公開しました。

S1は重さ約220g、フレネルレンズを使い、瞳孔間距離の自動調整ができ、視野角は110度。α版テストが実施中とのこと。

3K解像度のスクリーンを有するMatrixはMagic UI2.0が使用され、9軸コントローラで動作します。Qualcomm Snapdragon 820プロセッサを搭載、重さは230gで、視野角は110度、価格は2,499元(約42,000円)となります。

S1

Matrixは、同デバイスのコントローラーをプロセッサやメモリーとして分離使用することで、HMDの重さを230gまでに下げていると考えられます。長時間使用後、コントローラーの表面に熱が発生する触感があります。

Matrix

Matrixが有する3Kスクリーン

発表ではこれまで言及されていなかった解像度を持ち出し、Matrixの長所を示しました。Matrixには2つの1440×1440を持つ3K相当の解像度を持つデバイスです。ppiは705、リフレッシュレートも90Hzに達するとのこと。

Matrixで体験できるコンテンツ

体験できるコンテンツはビデオとゲームの2つの種類に分かれています。当日発表されたのはスマホVR向けのゲームで、Matrixのスクリーンのポテンシャルや魅力を発揮できるようなゲームはまだ出ていません。また、一部のゲームはまだMatrixに対応していないようです。

Matrixの使用感

スクリーンによる使用感の向上は限られていますが、軽減された重量は頭部の使用感を高めました。また、独立したコントローラーにより、スタンドアロン型が避けられない放熱問題を解決した、としています。このほか、装着時の心地良さも改良したとのこと。

また、Matrixの体感コントローラーにより、手首の回転方向が認識できます。コントローラの認識を調整できるかどうかはまだ不明です。

9軸コントローラ

スタンドアロン型のデバイスという特徴もあり、Matrixは中国のVRデバイスを盛り上げてくれるかもしれません。

なお、発表にはファンド「前海梧桐合併買収基金」の谢闻栗氏が出席し、暴風魔鏡の投資に参入したことを明らかにしました。具体的な値段と他の投資者情報は明確ではないですが、大規模な人員削減を経て資金調達を行った暴風魔鏡の今後の動向が気になるところです。

(参考)

都知道暴风发布了”一体机” 87君该谈谈感受了

http://news.87870.com/xinwennr-17419.html

※Mogura VR は、87870.comとパートナーシップを結んでいます。


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