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AR/MR 2018.06.22

Magic Leap、年内出荷に向け最終段階か

米国のMagic Leap社のデバイス「Magic Leap One」。このデバイスのコントローラーに関するFCC試験文書が、米連邦通信委員会(FCC)へ提出されました。2018年中のデバイス発売に向けてまた一歩前進したことがうかがえます。

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謎に包まれた企業とデバイス

Magic Leapは米・フロリダに本拠地を構え、現実にデジタルな情報や3Dモデルをまるで現実にあるかのように見せるMR(複合現実)デバイスを開発中です。同社はグーグルやアリババなどの大企業から累計23億ドル以上を調達し、世界中から注目を集めてきました。

また情報をほとんど表に出さないことで知られており、長らく“巨額の調達を繰り返す謎の企業”として扱われていましたが、2017年末にはようやくMagic Leap Oneという名称とデバイスの外見を、そして2018年3月のGDCでは開発用のSDKを公開しています。

トラックパッドを搭載、6DoFトラッキングが可能

2017年末にMagic Leap Oneが初めて公開された際、専用のコントローラーも併せて発表されました。見た目ではトラックパッドとボタンが1つ見えているのみですが、振動で触感が得られるハプティクス・フィードバックが搭載されているとのことでした。

今回FCCに提出された書類によれば、”Control”と呼ばれているコントローラーは6DoF(3軸の回転と上下左右前後の動き)のトラッキングが可能。USB Type-Cポートを搭載し、組み立てはメキシコで行われるようです。


最短で今年12月リリースか

Magic LeapはFCCに提出した文書について機密保持条項適用を申請しており、機密情報やマニュアル、製品内部の写真などは180日後まで公開されません。しかし、仮に同社がこの180日後の機密保持期間終了を待ってからデバイスをリリースすると仮定したならば、最短では12月18日が製品リリースと推定されます。

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これまで発売されたデバイスの事例を見ても、FCC試験に関する文書提出は市場展開に至る最後の大きなステップです。つまりMagic Leap One年内のリリースに向けた準備が、着実に進められていると言えるでしょう。

Magic Leapは今年4月に少数のパートナー向けに開発者版の出荷を行いましたが、その後もデバイスのスペックについては詳細を伏せています。また価格についても「ハイエンドのスマートフォン・タブレット程度の価格帯」を基準として挙げたことはあったものの、2018年春が予定されていた更なる情報公開は、いまだに行われていません。

最近はブラジルのTV番組にその姿を現すなど、製品リリースが近いと噂されるMagic Leap One。次の展開が待ち望まれます。

(参考)Road to VR
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