総額23億ドル(2,400億円)を調達し世間を騒がせていたMagic Leapが、ついに開発者版デバイスを出荷したことが明らかになりました。この開発者版出荷は少数のパートナー向けに、極秘で行われたとされています。
少数のパートナーに出荷
現地時間3月29日、米メディアBloombergは、Magic Leapの開発者版デバイス出荷に関するニュースを報道しました。報道によれば、同社のデバイス「Magic Leap One」の開発者版は少数のコンテンツ開発パートナー企業向けに出荷されたとのことです。
この出荷は機密保持契約に基づいて内密に行われたとのことですが、Bloombergが関係者に対して行った取材で実態が明らかとなりました。Magic Leapの担当者はこの報道に対し、事実であると認めています。
GDCで進展か
Magic Leapは先日開催された開発者向けカンファレンス「GDC 2018」において、開発用ツールLumin SDKを公開し、UnityおよびUnreal Engine4(UE4)とのパートナーシップを発表しています。デバイスの展示等はありませんでしたが、超少人数での極秘セッションが行われたことが同社公式Instagramのストーリー機能でほのめかされており、新たなパートナーシップが結ばれるなどの進展があった可能性が予想されます。
(極秘セッションなどの存在をほのめかしていた、同社の公式Instagram)
出荷先等は不明
Magic Leapは米プロバスケットボールリーグのNBA等との戦略的コンテンツ開発パートナーシップを発表しましたが、依然としてコンテンツパートナーの全リストは公開されておらず、具体的な出荷先企業は不明です。
先日開催されたGDC 2018では、600~700ものコンテンツプロトタイプが開発されていることも明らかとなり、これをパートナーと一緒に製品化したいという姿勢を示していたことから、今後さらなるアップデートがあると予想されます。
(参考)Road to VR、Bloomberg
Mogura VRはRoad to VRのパートナーメディアです。
2018/04/02/11:45……誤解を招く可能性があるため、文中やタイトルの「製品」が開発者版であることが明確になるよう変更・修正