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投資 2019.11.21

ストリーミングに観客の視点を。VRゲーム実況のLIVが約2.8億円調達

VRゲームのストリーミング・プラットフォームを提供するLIVは、シリーズAラウンドで260万ドル(約2.8億円)の資金調達を行いました。配信技術の開発を加速し、さらに多くのサードパーティのゲームスタジオと連携します。

MRライブストリーミング

今回の出資は、ゲームやeスポーツをメインに投資するHiro Capitalが主導しました。なおすでに完了したシードラウンドでは、米英やチェコのベンチャーキャピタル他、Oculus創業者パルマー・ラッキー氏、Beat Gamesの開発メンバーで元CEOのJaroslav Beck氏も出資に参加しています。

LIV社は2016年設立。同社のストリーミングソフトウェア「LIV」は、世界初のMixed Reality(複合現実)ライブストリーミングプラットフォームを謳っています。VR内でゲームの実況等ができ、2018年4月のリリース以来15億回以上のビューを集めています。

ストリーミングに観客の視点を

共同創設者かつCEOのAJ Shewki氏によれば、これまでのVRストリーミングは一人称の視点を重視しており、観客の視点が欠落していたといいます。

「ゲームのプレイヤーは、VRに完全に没入しています。しかしVRとインタラクションするプレイヤーの姿を見せない限り、ストリーミングを見る視聴者の視点は成り立ちません。だから我々は、VRの観客体験をレベルアップしたいと考えたのです」とShewki氏は説明しました。

そして資金調達について「次のリリースでは、ダイナミックな光の効果や進行のシステム、そしてクールな特徴を追加します(中略)我々は、視聴者が配信者と一体になって楽しむ、ハイブリッドゲーム共有体験を作り出すことに夢中です。Hiro、Credo(Ventures)、Seedcampといった目標を共有できる投資家を迎え入れ、とてもとても嬉しく思います」と話しています。

一方HiroのマネージングパートナーであるLuke Alvarez氏は、LIVの将来性に次のように期待を寄せています。「Doom(Shewki氏)とそのチームは非常にスマート、情熱的なゲーマーであり配信者です。MRの世界を生き、その世界をLIVでさらに力付けています。VR市場はまだ小規模なものですが、ストリーミングの視聴者は大勢います」とコメントしました。

(参考)Venture Beat


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