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テック 2016.11.21

周囲の人や物体を識別するVRヘッドマウントディスプレイ「Linq」

MR(Mixed Reality)デバイス「Linq」がStereo Labs社によって開発されています。このデバイスは周囲の環境を認識し、20m範囲内の人と物体識別ができるのが特徴です。

現在、多くのハイエンドVRHMDは、デバイスの外部に位置トラッキング用センサーなど物体識別設備を配置することで位置をトラッキングする「outside-in」方式を採用しています。OculusなどはVRHMDを外部センサーなどに頼らず使用できるようにするために、デバイス自身にトラッキングの機構を付ける「inside-out」方式の開発を行っています。

今回、Stereo Labs社によるinside-out方式が実現できる「Linq」が開発されました。Stereo Labs社はもともとステレオカメラ「ZED」を開発・販売しています。

「Linq」のフロントセンサーは「ZED」に基づき人間の視線を再現することで、周りの世界を感知することが可能です。デバイス以外にセンサー設備を配置せず、直接頭にかぶってVRを体験できます。

Linqのinside-out方式は2つのRGBカメラが配置。これは人間の視線の動きに則ったもので、動きなどのトラッキングも正確であるとされています。

Stereo LabsはLinqの開発者バージョンを2017年に配布する予定です。

(参考)

六自由度MR头显Linq亮相 让卧室变成混合现实体验店

http://wap.87870.com/xinwennr-16314.html

※Mogura VR は、87870.comとパートナーシップを結んでいます。


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