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ジェームズ・キャメロンが語る「真のVR」とは

『タイタニック』や『アバター』の監督として世界的に知られるジェームズ・キャメロン氏は、先日公開された映画『ターミネーター2』3D版の公開に際して行われたインタビューにて、VRについて言及しました。

動画では9分45秒辺りからVRについて言及しており、以下のように述べています。

https://www.youtube.com/watch?v=nWdLm-C1AQA

「確実なのは、もし僕が『アバター』を作っておらず、もしくは他の作品を作れるほどの余力があったなら、VRに関する実験をしていたでしょう。今現在、人々がVRと呼んでいるものはVRではありません。それは無指向性カメラで、バーチャル空間の中でのコントロールや、動いたりできず、ただバーチャル空間の中を見回せるだけです。それは真のVRではありません。本当のVRとはバーチャル空間の中で動くことができて、様々な動作が可能なものです

キャメロン氏はここで360度映像について語っており、定点に固定したカメラ視点からしか映像を鑑賞できない360度映像と、コントローラー操作やトラッキングなどでバーチャル空間内を動き回れるVRとを分けて考えていることが伺えます。

「『アバター』で使用されているような高精細な映像が(リアルタイムでインタラクト可能な)VRで実現できるのは、おそらく数世代先の技術でしょう。『アバター』の映像の1フレームをレンダリングするだけで、現在は100時間はかかります。このレベルの映像をVRでレンダリングできるのは数十年先、もしくは10年後かもしれませんが。とにかく、そのようなVRを見てみたいし、そんな真のVRで映画を作ってみたいです」

キャメロン氏は2014年末に行われたインタビューでもVRについて言及していますが、この時点ではまだOculus Riftの開発者版が登場していた頃で、VRがほとんど認知されていない時代でした。キャメロン氏もこの時はVRに対して懐疑的で、「Oculus Riftは素晴らしい、でもそれは良いディスプレイ、という程度のものだ」と述べていますが、その後に続くVR技術の進化と共に、考えを変えつつあるようです。

既存の映画で活用できるバーチャル技術は複数登場しており、たとえばリアルタイムで人間の表情を細部に至るまでレンダリングする技術(参照元)や、深層学習を用いてアバターの口の動きを、まるで実際の人間がしているかのようにリアルに再現する技術(参照元)なども登場しています。キャメロン氏が描く「真のVR」を用いた映画製作は、思いの外、早く実現するかもしれません。

(参照元)
Road to VR / James Cameron: ‘If I wasn’t making Avatar [sequels] I would be experimenting with VR’(英語)
https://www.roadtovr.com/james-cameron-if-i-wasnt-making-avatar-sequels-experimenting-with-vr/

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