アメリカのスタートアップImmersed社は、同社のVRコワーキングスペースアプリ「Immersed」が、ユーザーが所有する実物のキーボードを、アプリ内にそのまま表示できるようになったことを発表しました。
「Immersed」は、共有オフィス「コワーキングスペース」をバーチャル化したアプリ。リアルタイムでメンバーと会話したり、同じ空間にいるかのようにコミュニケーションを取ることが可能です。
「Immersed」内には複数のバーチャルモニター、共有スクリーン、ホワイトボード等が存在。背景を自由に変えるといった操作もできます。対応VRヘッドセットは、Oculus Quest(オキュラス クエスト)とOculus Goです。
VRを体験中は通常、手に持ったハンドコントローラーで操作します。ハンドコントローラーは、VR専用コンテンツ向きで、通常のオフィスワークには向きません。Oculus QuestはBluetoothでキーボードを接続することもできますが、キーボード自体を目視できないという問題があります。
今回実装されたキーボード機能は、Oculus Quest限定の機能。同VRヘッドセットのハンドトラッキングを活用します。Immersed社によれば、いくつかのキーを右手の人差し指で押すことで、「Immersed」内に“設置”できるとのこと。
ガーディアン位置の変更やキーボードを動かした際には、再び設定を行う必要があります。また、プリセットのキーボードレイアウトが前提のため、非アルファベットのキーには、基本的に対応していません。米メディアUploadVRは、使用感について「現在公開されているVRアプリのなかでも、最高のタイピング感覚だった」と評しています。
(参考)UploadVR