HTCとNTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は、戦略的協業に関する覚書を締結しました。両社は、日本市場における没入型エンターテインメント分野の開拓を目指し、大規模なロケーションベースエンターテインメント(LBE)の導入を加速する方針です。
ロケーションベースエンターテインメント(LBE)は、現実とバーチャルを融合するXRと物理的空間を組み合わせた没入型エンターテインメントの一形態です。文化や教育、観光など幅広い分野で展開されており、来場者はVR/ARヘッドセット等を装着し、現実とバーチャルが一体となった没入体験を楽しむことができます。施設側は、軽量な機材のみで導入できるため、大規模な改修工事が不要です。多様なイベントを柔軟に企画でき、施設の稼働率や収益性の向上も見込まれています。
近年、日本では大型のスポーツ施設や音楽イベント会場の建設が進んでいますが、イベントが行われていない日の活用や、運営コストの削減が課題となっています。HTCは「地域経済への貢献も求められるなかで、LBEはこれらの課題解決に貢献する可能性がある」と強調しています。
HTCは、最大1,000㎡(約33m×30m)規模のバーチャル空間内で、複数人が同時に自由移動しながら体験可能なLBE関連技術を持っています。一方で、NTT Comはスマートシティやネットワークインフラの分野で実績を重ねてきました。今回の協業では、それぞれの強みを組み合わせ、LBEを軸とした新たなエンタメソリューションの共同開発と提供を進めていく方針です。
両社は今後、日本国内のアニメやゲームなどを手がける著名なIPホルダーと連携を深め、文化施設の運営者や自治体とも協力してXRコンテンツの規模と深度を拡張する計画です。
さらに、NTT Comは次世代ネットワーク基盤構想「IOWN(アイオン)」や触覚通信などの技術導入も検討しており、複数の施設をリアルタイムでつなぐ体験や、よりインタラクティブな没入体験の実現を目指します。
(参考)プレスリリース
