私たちがよく目にする画面(モニター)は、仮想と現実の壁の役割をしています。もし、この壁が無かったとしたらバーチャルな世界とリアルな世界を自由に行き来できるかもしれません。
マイクロソフト社が開発したMRデバイス「HoloLens」は、装着することで現実世界に映像を重ね、仮想の対象物が本当に実在するかのように表すことが可能となっています。
今回、モニターをの向こう側の対象物が、現実世界に飛び出てくるかのような様子を収めた動画が公開されました。
HoloLensで貞子ができる pic.twitter.com/TpUwvzrF4v
— Yu Hata (@yhworld) 2017年6月16日
開発者は、株式会社デザイニウムのYu Hata氏(@yhworld)。HoloLensを通してモニター内に映っている女性が現実空間に出てきているかのような映像を見ることができます。
まさにあの名作ホラー映画のワンシーンのようですが、今回使用されているモデルはサイズが小さく、普通の女性の風貌なので、ホラーが苦手な人でも安心ですね。
本アプリの仕組みは、HoloLensの位置をPCに把握させ、体験者の動きに合わせてに反応するようにしてコンテンツを動かしているとのことです。
スクリーンから豚さんがいっぱい。ごめんなさい。 pic.twitter.com/ZsZKNMYyFO
— Yu Hata (@yhworld) 2017年6月19日
またYu Hata氏は、画面内の豚がモニターの外に出ることで次々と加工食品へと変化されていく動画なども公開しました。今後もどういった使い方が生まれるかに注目ですね。
なおHoloLensを活用した取り組みは、「現実世界を音楽ゲームの空間」に変えるエンターテインメント的な楽しみ方や、「中学理科の壁である磁場を可視化」させるといった教育の分野でも行われています。