日本マイクロソフト株式会社と小柳建設株式会社は、MR(複合現実)デバイス「Microsoft HoloLens(以下 HoloLens)」を活用したプロジェクト「Holostruction」において連携したことを発表しました。
本プロジェクトは、現実の目の前の世界と3Dのホログラムの世界を融合させたMRを体験できるHoloLensを活用しています。
MR技術によって現実世界に人工的な仮想世界の情報を取り込み、建設業における計画・工事・検査の効率化、および、アフターメンテナンスのトレーサビリティを可視化することを目標とし、業務生産性などの向上を目指しているとのことです。
HoloLensを活用した小柳建設のコンセプトモデルの概要
今回発表された内容では、以下の3つのコンセプトモデルの開発が進められています。
1.業務トレーサビリティ向上を推進
事業や業務の透明性を確保するために、計画、工事、検査、アフターメンテナンスの全てを表現するツールとしての活用を目指しているとのこと。
2.BIM / CIM データの活用試行
建設現場における工事の検査において、設計図を3Dで可視化しつつ、検査に必要なデータや文書も一緒に格納し、必要な時にすぐ表示できる仕組みを開発。
3.新しいコミュニケーションアイデアの試行
HoloLensにより3Dの図面を映す機能や現場視界を共有する機能を実現、実物大の1/1スケールで現場を映します。物理的な場所にとらわれず状況を確認したり、建設重機や作業員の配置を計画段階からシミュレーションするなどの機能も開発しているとのこと。
なお、以前マイクロソフトが公開したHoloLensの活用で仕事や生活がどのように変わったか紹介するトレーラーでは、勉学やゲーム開発、デザイナーや医学など、幅広い方面に新しい可能性を生み出す様子が紹介されています。