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投資 2023.03.31

“分散型空間コンピューティング”のHadeanが500万ドルを追加調達 メタバース向け開発を促進

英国の分散型空間コンピューティングスタートアップであるHadeanが、500万ドル(約6億5,000万円)の資金を調達しました。

今回は、2022年9月に3,000万ドル(約40億円)を調達した前回のシリーズAラウンドに追加しての資金調達となります。同社によると、今回の資金は、より大規模で没入感のあるメタバース世界をサポートするのに役立てるとのこと。

今回の追加資金調達には、Ericsson Ventures(米)、Metrea Discovery(米)、VU Venture Partners(米)、Sanctor Capital(米)、Tirta Ventures(米)などが出資しています。

分散コンピューティング技術を用いてメタバースの問題を回避

2015年に設立されたHadeanは、分散コンピューティング技術を開発しています。

(※分散コンピューティング: 複数台のコンピュータを使用して何らかの処理を分散させ、その処理結果をネットワークを介して共有する手法。狙いとしては、主に「単体のコンピュータで処理するよりも処理速度を向上させること」が挙げられる)

3DCGのマルチプレイゲームを大勢で同時にプレイする際に生じるラグや、プレイヤーの人数制限などの問題を回避します。同社はこれまでにもMMORPG「EVE Online」での大規模なオンラインイベントをサポートしてきました。

HadeanのCEOであるクレイグ・ベディス氏は、プレスリリースで次のように語っています。
「このような多様で経験豊かな投資家グループから支援を受けることができ、感激しています。今回の追加資金調達により、シリーズAで達成した大きな成果を継続し、メタバース向けのクラウドベース・ソリューションの開発を促進することができます。私たちの目標は、物理世界と仮想世界を橋渡しして意思決定を改善し、クリエイター経済をサポートし、最終的には現実世界での生活の質を向上させることです。メタバースの真の成功と普及は、クリエイターがオープンで堅牢なメタバースの技術を使って、独自の体験を大規模に構築できるかどうかにかかっている、と考えています。」

(参考)公式VentureBeatEVE Online


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