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企業動向 2025.02.10

グリー、REALITYプラットフォーム事業が堅調、VTuber事業は過去最高の売上高を記録

2025年2月6日、グリー株式会社は2025年6月期 第2四半期 (10~12月)の連結決算を発表しました。全体としての売上高は155億8000万円(前年同期比+9%)、営業利益は22億5000万円(同+178%)、経常利益36億1000万円(同+629%)、最終利益26億万円です。

グリーが掲げる3つのセグメント(アニメ・ゲーム/メタバース/DX)に関しては、ゲーム・アニメ事業が好調に推移した結果、前四半期比で増収増益となりました。

メタバース事業に関しては、第2四半期では過去最高の売上高を更新して21億円となりました。営業利益は業績予想を上回るペースとなり黒字で進んでいます。

VTuber事業が過去最高の売上高を記録 複数の事務所からの収益が拡大

グリーのメタバース事業に関しては取締役上級執行役員 荒木英士氏により詳細が発表されました。

プラットフォーム事業(REALITY)に関しては、売上・営業利益とも、周年イベントの反動がありながらも、アバター、ルーム、ライブ配信などを中心に反動を抑えながらほぼ横ばいで推移しています。

VTuber事業が好調で、過去最高の売上高を記録しています。要因として、特定の事務所だけでなく、複数の事務所が育ってきたことにより、ライブイベントやグッズを通して一人あたりの収益が大きく拡大したことが挙げられます。

決算説明会では、RK Musicのトップの2グループ、「すぺしゃりて」、英語圏VTuberグループFIRST STAGE PRODUCTIONが伸びてきており、特定のタレントに依存することなく健康的な分散が進んでいると明かされました。

営業利益は赤字が増加していますが、これはライブイベント開催の制作費やグッズの制作原価や、VTuberのキャラクターデザイン、3D化などの先行投資による影響とのこと。デビューや3D化の人数が多い時期は増える傾向にあることが語られました。

第3四半期に関しては、このまま堅調な成長を維持し、前四半期を上回って増収増益の見通し。通期はプラットフォーム事業の一部の売上成長率に弱い部分があるため、そちらを折り込んで売上を87億円に見ているとのこと。一方営業利益は収益性が上がっており、当初業績予想を上回る見通しです。

(参考)


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