最新のAndroidスマートフォンでは、現在「ARCore」と呼ばれるAR(拡張現実)機能がサポートされています。GoogleはARCoreを用いたアプリの一つとして、空中に立体的な線を描くことができるAndroidアプリ『Just a Line』をリリースしました。
スマホを動かして立体的に線を引く
Android向けARドローイングアプリ『Just a Line』は、Google Creative LabとUncorked Studiosによって制作されました。スマートフォンの画面をなぞって線を引くことができ、スマートフォンを手前や左右に動かしていくことで、画面内だけでなく、周辺の空間で立体的に線を描いていくことができます。
『Just a Line』はGoogleの実験的なARアプリの一つであり、白い線を空中に描く、完成したら短い動画としてSNSにシェアする、といったシンプルな内容になっています。
しかし、現実世界の空中に自由に線を引けるという体験は、様々なARアプリへ応用できる可能性を秘めています。本アプリはソースコードがGitHubでも公開されており、ARCoreを用いたAndroidアプリのスタータープロジェクトとして改変・利用することができます。
本アプリにはARCore機能が用いられているため、現在一部の対応するスマートフォンのみで利用することができます。GoogleのPixelシリーズ、Samsung Galaxy S7以降のモデル、OnePlus 5、LG V30、Asus Zenfone ARなどがARCoreに対応しています。
『Just a Line』は、こちらのページから無料でダウンロードできます。
iOSでもARドローイングアプリが配信
ARCoreはAndroidスマートフォン向けのAR機能ですが、一方iPhoneやiPadでも、ARKitと呼ばれるAR機能がリリースされています。iOSでも、『Just a Line』に近いアプリとして『Paint Space』というアプリが配信されています。
スマートフォン向けAR機能を活用することで、Amazonアプリでの商品の試し置き機能、顔認識と組み合わせたバーチャルYouTuber配信アプリなど、様々なARアプリが登場しています。これらのAR機能では特別なセンサーを用いていないため、最新のスマートフォンが普及するにつれ、より多くの人がAR機能を手軽に利用できるようになるでしょう。
(参考) Just a Line公式サイト