Bloombergによると、アメリカの大手投資銀行ゴールドマン・サックスは、最近の報告書Goldman Sachs Global Investment Researchの中で、VR/AR市場の今後の予測について言及しています。
出荷台数の立ち上がりは遅いが、ポテンシャルは大きい
ハードウェア市場規模はTVを抜く可能性も
ハードウェアの市場規模を予測したグラフです。最も加速した場合で1100億ドル(約13兆円)とテレビの990億ドル(約12兆円)を超える可能性があります。通常通りの普及であれば450億ドル、最も遅い場合で150億ドルとの予測です。なお、ゴールドマン・サックスは、最も加速した場合のソフトウェア市場を720億ドルと予測しています。
用途は、ゲーム、ヘルスケア、エンジニアリング、ライブ中継、映像エンターテインメントの順
2025年時点での用途としてはゲームが最も多く116億ドル、医療等のヘルスケア51億ドル、エンジニアリング47億ドル、ライブイベント41億ドル、映像エンターテイメント32億ドルと続きます。
ヘッドマウントディスプレイの価格は過去のデバイスと同じ経路を辿る
また、ゴールドマン・サックスはデバイスの価格について、重要だとし、スマートフォン、デスクトップPC、ノートPC等の価格の戯作を例に出し、20年程度かけて年5~10%ほど下落していくことを示唆。VR用のヘッドマウントディスプレイもこの程度の価格で下がっていくと予測しています(グラフはVRHMD以外のこれまでの電子機器の価格の変遷を示したもの)。