VR内でモノを触ったときの感覚を再現することは、より強い没入感を実現するための重要な要素の1つです。
カリフォルニアにあるカリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)は、ピアノを弾いたときの感覚などを再現するVR用グローブを開発しました。
ピアノを弾くときの感触も再現するグローブ
このグローブ型のデバイスを開発したのは、カリフォルニア大学サンディエゴ校のコンピューター科学専門のJurgen Schulze教授と彼が率いる開発チームです。
ロボット工学を元にデザインされたグローブはゴムで作られた繊維でおおわれており、手の動作に応じてグローブの内に小さな空間を作ったり埋めたりしながら、VR内でのモノを触るときの感触を再現します。
Jurgen Schulze教授は「現在のVR用グローブは現実と同じようにモノの感覚を再現するレベルにはまだ達していません。私たちは人間の触覚を研究し、現実に近い感覚を追及しています」とコメントしています。
現在このグローブはプロトタイプの段階で、開発チームはさらにコストを安くし、よりコンパクトな形にデザインできるよう開発を進めています。
進む触感を再現するVR用グローブ
VR内のモノを触ったときの感覚を実際に再現するようなグローブの開発は他でも進んでいます。
Dexta Robotics社は手のひら全体の動きをキャプチャーして、手の甲側に伸びたアームで指を引っ張ることによって物に触った時の感覚を再現する外骨格グローブ型デバイス「Dexmo」「Dexmo」を開発しています。
ドイツで開催されたゲームイベントGamescom2016では、熱や電気といった触覚へのフィードバックを実現するVRグローブ「PowerClaw」が紹介されました。
(参考)
These Gloves Let You Play Piano in VR—and Feel It
https://vrscout.com/news/gloves-play-piano-vr-san-diego/ (英語)
MoguraVRはVRscoutとパートナーシップを結んでいます。