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活用事例 2024.12.26

町を歩くと声が聴こえる 音声MRのGATARIが観光地で没入する「イマーシブガイド」の実証実験

音声MRプラットフォーム「Auris」を開発するGATARIは、広島県竹原市において観光DXソリューション「イマーシブガイド」の実証実験を2024年12月21日から開始します。本実験では、歴史的建造物を舞台に、音声MRによる没入型の観光体験を提供予定です。

GATARIが開発・運営する「イマーシブガイド」は、文化財施設の保存と活用の両立を目指す観光DXソリューションです。施設の情報だけでなく、歴史や文化に関連する物語を音声で展開することで、まるで物語の中を歩いているような没入感のある体験を実現します。施設のスキャンデータを利用した位置推定技術により、文化財への物理的な設置工事を必要としないことが特徴です。

本ソリューションの基盤となるMRプラットフォーム「Auris」は、スマートフォンでスキャンした空間の編集やクラウド保存が可能です。スキャンした施設のデジタルツインデータとスマートフォンのカメラで取得した現実の風景を照合して位置測位を行うため、ビーコンやセンサーの設置が不要です。ユーザーの動作に合わせて音響演出が変化するインタラクティブな表現も可能となっています。

実証実験では「音で竹原の歴史を感じる 旧松阪家住宅・酒蔵交流館めぐり」と題した体験を提供します。各施設での体験時間は15分から20分程度で、施設で貸与されるスマートフォンを使用します。体験料金は一般販売価格で各施設700円、共通体験券は1,200円となっています。実験期間は2025年3月31日までです。

GATARIは2016年設立のスタートアップです。「人とインターネットの融け合う世界を創る」というビジョンのもと、テクノロジーと人間理解を組み合わせた取り組みを行っています。同社はすでに姫路城での実証実験も実施しており、訪日外国人や子どもでも楽しめる没入型MRコンテンツの開発を進めています。

(参考)プレスリリース


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