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トレーニング・研修 2019.10.23

外国人労働者教育でVR活用、日本語学校や国内受入施設に

VR人材育成サービスを展開する株式会社ジョリーグッドは、VRを活用して外国人労働者の職業教育ができる「外国人労働者教育VRサービス」を開発しました。アジアの教育機関や国内の外国人材受け入れ企業向けに提供を行います。

現場の作業シーンを母国語と日本語で体験学習

「外国人労働者教育VRサービス」は、実際の日本の現場での作業シーンをVRで再現、母国語と日本語の両方の言語で体験学習ができます。一連の流れを介護士視点(母国語)で体験することで、日本語と並行した技能習得が可能となり、外国人労働者教育の高速化と学習期間の短縮を狙います。

本サービスは、ベトナムの人材教育で豊富な実績を持つ「菅沼グループベトナム」をビジネスパートナーに迎え、年内はベトナムや中国での試験提供を実施。2020年2月から正式にアジア各国の大学や日本語学校、国内の外国人労働者受け入れ企業向けにサービスを提供していく予定です。

第一弾は日本式介護教育VRサービスを共同開発

ジョリーグッドは本サービスの第一弾として、ベトナム・ハノイ市で介護技術を教育する「介護スキルラボ」を運営する「大阪A・P・Sコンソーシアム」(大阪APS)と提携し、介護スキルのVR教育サービスを共同開発します。

ジョリーグッドと大阪APSは、日本式介護の概念から介助技術、そして日本文化を理解する上で必要な生活支援シーンまでを学べる「CareVR」を開発、提供していきます。本サービでは、ジョリーグッドの集合VR研修ソリューション「GuruVR Multi Seminar」を採用、1対多のVR授業を運用できます。

VR授業は分かりやすさや習熟速度の向上に効果

大阪APSは8月にVRによる介護授業を実施、受講したベトナム人生徒にアンケートを行いました。「VR体験は従来のテキストや動画ベースの教育ツールと比較してどうだったか」という質問では、とても分かりやすかった13%、分かりやすかった87%という結果に。



また、「VR体験は従来の教育ツールと比較して習熟速度はどうなるか?」という質問では、87%が1.6倍~2.0倍に、13%が1.1倍~1.5倍に上がると回答。VR介護授業により、分かりやすさや習熟速度の向上に効果があることが伺える結果となりました。

ベトナム人受講生からは「従来の教科書による授業はつまらなかったがVR授業は楽しい」「今までは高齢者の気持ちがわからなかったがVRだとわかる」「毎日授業でやってほしい」などの意見が多かったとのことです。

なお「CareVR」は、ベトナムや中国のほか、日本への送り出し労働人口が多いインドネシア、フィリピン、ミャンマーなどの国にも展開が予定されています。

(参考)株式会社ジョリーグッド プレスリリース


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