Home » 日本発のメタバース英会話サービス「fondi」運営元が資金調達、累計調達額は4.2億円に


企業動向 2024.11.19

日本発のメタバース英会話サービス「fondi」運営元が資金調達、累計調達額は4.2億円に

メタバース空間で英会話を学べるアプリ「fondi」を運営する株式会社fondiが、累計約4.2億円の資金調達を実施しました。「fondi」は世界196カ国で利用され、累計200万ダウンロードを突破しています。同社は「fondi」拡大のため、グローバルチームの拡充やAI技術への投資を進める方針です。

本調達はANRIをリードインベスターとして、既存・新規投資家を引受先に、資金調達を実施しました。累計調達額は約4.2億円となります(資本性ローンを含む)。

株式会社fondiは、2017年8月に設立された東京都に本社を構えるスタートアップ企業です。「”らしさ”を揺るがす」をミッションに掲げ、メタバース上でのコミュニケーションの常識に変革をもたらすことを目指しています。一般ユーザー向けのサービスだけでなく、法人向けにも展開しており、国内では海外留学エージェント最大手の「スマ留」との協業や、中央大学及び東京都立大学との実証実験を実施。海外ではインドネシアのフィンテックスタートアップ「JULO」などの企業向けに、AIを活用した英会話トレーニングサービスを提供しています。

同社が提供する「fondi」は、「カタコト英語から始まる、バーチャル海外生活」をコンセプトに掲げる3Dメタバース型の英会話アプリです。ユーザーは3Dアバターを介してコミュニケーションを取るため、顔出しの必要がなく、英語を間違える心理的なハードルを下げることができます。世界中から集まる英語学習者と、好きな時に好きなだけ自由に英会話を楽しめる環境を目指し、開発・運営されています。

2020年5月のサービス開始以降、特に東南アジア・中央アジア・北アフリカの10カ国地域のユーザーを中心に支持を集め、現在では海外ユーザーが98%を超えるとのこと。

今回調達した資金は、主に2つの分野への投資を予定しています。

1つ目は、グローバル展開の加速に向けた採用強化です。同社は既に半数以上のメンバーがインドネシア、バングラデシュ、パキスタン、エジプト、中国などから参画するグローバルチームです。今後はインド、ネパール、北アフリカなど、ユーザー規模が拡大している地域での採用をさらに強化していく方針を明らかにしました。

2つ目は、ユーザーコミュニティの拡張に向けた生成AI等のテクノロジーへの投資です。「対話の流れに合わせたテーマの提案」や「会話の要素に合わせた学習コンテンツでのフィードバック」など、AIを活用した英語コミュニケーション支援機能の開発を進めていく、としています。

(参考)プレスリリース


VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード