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業界動向 2021.06.17

フェイスブックが「VRでの広告表示」テストを開始、開発者の収益化に新たな道

2021年6月17日(日本時間)、フェイスブックはVRにおける広告表示テストの開始を発表しました。今後数週間にわたり、一部のVRアプリで広告表示テストが行われます。

テストの結果とフィードバックから今後を判断

フェイスブックは2021年5月、スマートフォン向けOculusアプリにおいて、VRアプリの広告テストを行っています。このテストの「新たなフェーズ」として、Resolution Gamesの「Blastion」など複数タイトルのVRにおける広告表示テストを行うとのこと。

また、今回のテストの結果ならびに開発者・コミュニティからのフィードバックをもとに、今後OculusプラットフォームやOculusアプリにおける広告展開を本格的にスタートする時期を判断し、開発者や企業に詳細な情報を提供する予定であることも明らかにしています。加えて、ユーザー向けには特定の広告、ならびに特定広告主による広告の一括非表示機能、広告設定機能などを提供します。

フェイスブックはVRにおける広告表示の今後の展開について、以下のようにコメントしています。

VR広告は、広告業界における新たなイノベーションであり、まだ始まったばかりです。現在、開発者がビジネスを構築するための新たな方法として、目立たない広告の展開に投資しています。これは、まだテストに入る以前の段階ですが、VRならではの新しい広告フォーマットについても検討しています。

今回の広告テストは初期の段階ですが、開発者に新たな収益をもたらし、結果として、Oculusプラットフォームで提供できるアプリやコンテンツの幅を広げていくことができることを期待しています。収益性の高いコンテンツのためのエコシステムの構築は、コンシューマー向けVRが真に主流になるための重要なステップです。

仮にVRにおける広告表示がより開発者にとって使いやすくなれば、買い切り型や月額課金型以外での収益化がより容易になるものと見込まれます。

(参考)Oculus Blog


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