Oculusの親会社であるFacebookは、同社が開発するソーシャル系VRアプリ『Facebook Spaces』のHTC Viveサポートを開始しました。Oculus Riftとのクロスプラットフォームにも対応しています。
Vive版でもOculus Riftと同じように交流、団欒、ゲーム、自撮り撮影などを楽しむことができます。
RiftとViveのクロスプラットフォームに対応
『Facebook Spaces』はSNSであるFacebookのように、VR空間で友人と繋がる体験を特長としたソーシャルVRプラットフォームです。
同アプリは2017年4月に、上に挙げたような基本機能とともにOculus Rift向けにリリースされました。最近ではサードパーティーがゲームを提供できるプラットフォームを開設し、釣りゲーム『Bait! Arctic Open』などが遊べるようになっています。
より良い「ソーシャル体験」を実現するためには、より多くのユーザーがプラットフォームにアクセスできるようにすることが不可欠です。Oculus Rift専用タイトルであった『Spaces』は、新たにHTC Viveへの対応によってクロスプラットフォームでのマルチプレイが可能になりました。
FacebookのソーシャルVRリーダーであるRachel Rubin Franklin氏は、ブログ記事にて「今回の対応でViveユーザーもRiftバージョンと変わらない体験ができるようになりました。自身のアバターを作り、Facebookの写真や360度動画を鑑賞し、ゲームを遊び、マーカーで絵を描き、ライブ配信に参加し、ビデオ通話を行い、自撮り写真を撮ることができます」と述べています。
今後もより多くのデバイスに対応を予定
Rubin Franklin氏は、HTC Viveのサポートは始まりに過ぎないと語っています。将来的にはより多くのVRデバイスに『Spaces』を提供し、より巨大なソーシャルVRプラットフォームを構築したいとしています。
こうしたマルチプラットフォーム展開は、Oculusがこれまで行ってきた、ヘッドセット販売促進のための独占的なコンテンツ配信とは矛盾した動きです。一方で、Facebookのような巨大なソーシャルプラットフォームがあらゆるハードウェアに対応することで、ソーシャルVR体験がより一歩上のステップへと進むことも期待できます。
HTC Vive向けの『Facebook Spaces』は、公式サイト上で直接入手することができます(Steamでは配信されていません)。
(参考)
‘Facebook Spaces’ Gets HTC Vive Support, Now the Company’s First Cross-platform VR App / Road to VR(英語)
https://www.roadtovr.com/facebook-launches-social-vr-app-spaces-htc-vive-now-cross-platform-access/
Mogura VRは、Road to VRとパートナーシップを結んでいます。