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企業動向 2026.07.30

グラスメーカー「EssilorLuxottica」上半期売上高5.7%増 AIグラスが利益率を押し上げ

7月29日、EssilorLuxotticaが2026年上半期の財務報告書を公表しました。売上高は148億1800万ユーロ(約2兆7710億円)、恒常為替レートで9.7%の増加です。粗利率は63.5%となり、前年同期の63.1%から改善しました。要因はウェアラブル製品の収益性向上と、米国の輸入関税による純プラスの影響です。


EssilorLuxotticaはレイバンやオークリーなどのブランドを展開する世界的グラスメーカー企業です。近年はMetaと共同で「Ray-Ban Meta」などのAIグラスを開発・提供しています。4月14日には度付き対応のRay-Ban Meta Opticsを発売し、6月23日には299ドルからの新コレクション「Meta Glasses」を発表しました

今回の決算の費用面にもAIグラスの存在が表れています。営業費用の増加要因には、近視ソリューションとAIグラスの市場投入投資が挙げられています。調整後ベースの広告宣伝費は8億8200万ユーロ(約1649億円)で、恒常為替レートで8.1%の増加。運転資本は2025年末比で7億2200万ユーロ(約1350億円)増え、牽引役はウェアラブル製品カテゴリーとなっています。純利益は16億4300万ユーロ(約3072億円)で、前年同期から13.1%増加しました。

地域別でも、北米、EMEA、アジア太平洋、中南米の全4地域でAIグラス需要が業績を支えました。アジア太平洋では4月にシンガポール、5月に日本と韓国でAIグラスを投入しています。北米ではSunglass Hutが2桁成長し、AIグラス需要が要因に挙がりました。一方、AIグラス単体の売上高や販売台数は開示されていません。

6月16日、同社は材料工学と導波路技術を持つApplied Materialsと共同開発契約を結びました。ARとAI搭載スマートアイウェア向けの光学システムが対象で、導波路(実世界の見え方を保ったまま映像を目に届ける光学部品)やアダプティブレンズなどを開発します。シリコンバレーには専用の共同ラボを設けます。

欧州委員会が2025年に出したスマートアイウェアの開発と流通に関する調査要請は、上半期中に終了しました。ただし米国では2026年1月23日、ウェアラブル関連の特許侵害訴訟が提起されています。

参考

EssilorLuxottica Financial Publications

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