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業界動向 2018.10.10

サイバー戦争をマルウェア視点で体験 VR作品がエミー賞受賞

2018年10月1日に行われた第38回ニュース&ドキュメンタリー・エミー賞で、VR作品「 Zero Days VR」がドキュメンタリー部門で入賞しました。2017年もVR作品が受賞していましたが、ジャーナリズムの分野で高評価なVR作品が毎年制作されていることを示唆しています。

サイバー戦争の世界を体験

「Zero Days VR」は、サイバー兵器のマルウェア「Stuxnet」を題材とし、サイバー攻撃を受け、国家間政治に打撃を与えられた世界が、急速に変化していく様子を表現しています。

本作品の最も特徴的な点は、サイバー攻撃の世界をマルウェアの視点から映し出していることです。本作品で、ヒューマン・スケールでの勝負をかけたサイバー戦争を体験することができるとのことです。「Zero Days VR」を製作したメディアスタジオScatterは、ニューヨークを拠点とし、AR/VR技術を使った没入型ストーリー専門として活動しています。

同社は本作品について以下のように紹介しています。

アメリカ政府がイスラエルと協力し、NSA(アメリカ国家安全保障局)がイスラエル軍と開発を行った最先端のサイバー兵器「Stuxnet」。この兵器を使い、イランの地下核施設を破壊したミッションについての真実は「Stuxnet」の視点から語られることでしょう。ユーザーは、実際には見ることができないコンピューターウィルスの世界で起こるサイバー戦争を体験することができます。

Oculus Rift、HTC Vive向けに配信中

「Zero Days VR」は2017年6月から販売開始しており、Oculus Rift、HTC Vive向けに配信しています。言語は英語(日本語未対応)です。

Oculus Store 『Zero Days VR』(490円)

Steam(520円)

(参考)Road to VR
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