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活用事例 2022.07.12

軍用ヘリ向けARヘルメットが発表、地図情報をARでリアルタイム表示し操縦支援

2022年7月8日、イスラエルに拠点を置くテクノロジー企業のElbit Systemsは軍用ヘリコプター向けの「ARヘルメット」を発表しました。ARや機械学習、人工知能などの技術を組み合わせ、パイロットの操縦を支援します。

センサーで情報を取得、AR表示でパイロット支援

今回Elbit Systemsが発表したシステムは、ヘルメット型のARヘッドマウントディスプレイ(HMD)、コンピュータ、そしてセンサーシステム群(レーダーや赤外線カメラといったサーマルビジョンを含むもの)から構成されています。

センサー群は軍用ヘリの機首に取り付けられており、取得したデータに基づいて障害物を含む現地のマップが生成されます。このマップがコンピュータに送られ、あらかじめインストールされている地図やデータと合成した状態で、ARヘルメットのバイザーに表示される仕組みです。

パイロットが飛行ルートを決定すると、リアルタイムで仮想マップ上に重要な情報がARによって表示されます。これらの情報には隠れた障害物、重要な飛行情報や任務内容を含みます。パイロットは昼夜飛行や着陸態勢分析、衝突警告、障害物マッピングなど、複数の異なるモードを自在に切り替え、悪化した視界でも飛行を継続できます。

Elbit Systemsは「このARヘルメットにより、視界が悪化した状況下での低空飛行が実施できる」「軍用ヘリコプターの運用範囲を大幅に拡大し、異常気象やその他の視界悪化の状況を運用上の優位性に変えうる」とコメントしています。

(参考)VRScoutElbit Systems

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