Home » VR対応アニメ制作ツール『E-mote』 ブラウザ対応や新機能実装


ゲーム・アプリ 2018.01.11

VR対応アニメ制作ツール『E-mote』 ブラウザ対応や新機能実装

VR対応の2Dイラストのキャラクターを立体的に動かす制作ツール『E-mote』。同ツールを手がける有限会社エムツーは、より滑らかなアニメーション表現が可能になる新機能の実装や、同ツールの無料版『えもふり』のアップデート、ブラウザで動かせるHTML5向けWebGL SDK版の正式版の提供を開始しました。

『E-mote』は、キャラクターの2Dイラストから立体的なアニメーションを作成できるツールです。立ち絵のキャラクターの表情、向き、手足を動かすことができ、2Dで描かれたイラストの質感を3Dで再現することができます。エムツーは、TGS2016において同ツールを活用し、VR内に2Dキャラクターを表示して触れ合う技術デモの展示を行っています。

今回のアップデートでのVRに関連する内容としては、ブラウザ上で『E-mote』を用いたVRコンテンツの作成が可能となったことや、無料版の『えもふり』においてもゲームエンジン「Unity」と組み合わせたVR制作が可能になった点が挙げられます。

以下にて、アップデート内容やサービス内容を紹介します。

追加された新機能

枠なしテンプレートの実装

枠なしテンプレートの実装により、従来の『E-mote』で用いていた「パーツ枠」をなくし、より簡単にPSDからインポートが可能になりました。これにより、身体パーツを枠に合わせる調整をする必要がほぼなくなり、斜め向きの絵でも調整なしでも自然なアニメーションを実現できるようになるとのことです。

ループアニメーションパーツの新規実装

ループアニメーションパーツの新規実装により、セルアニメ、変形アニメを使用したループアニメーションの作成が可能になりました。これにより、羽ばたく翼や滴り落ち汗、燃える炎などといったループする表現ができるとのこと。

12種類の合成モードが新たに追加

レイヤーの合成モードは、新たに12モード追加され全18種類のブレンドモードが使用可能となりました(『えもふり』では非対応)。

任意テクスチャを自由に縮小

任意のテクスチャを自由に縮小することが可能になりました。この機能追加によって、使用メモリの削減を簡単に行えるようになるとのこと。

WebGL SDK正式リリース

HTML5向け、Unity WebGL向けに「WebGL SDK」が正式リリースされ、SDKの新プラットフォームとして「ブラウザ」が加わりました。同機能により、ブラウザ上で『E-mote』を表示してキャラクターを動かすことが可能になりました。

無料版『えもふり』のアップデート内容

『E-mote』無料版の『えもふり』では、120枚までとあっていた動画出力フレーム数の制限の撤廃や、ゲームエンジン「Unity」、HTML5、ティラノスクリプト向け書き出し機能を新規追加することにより、個人による長時間の動画制作が可能となりました。アップデート内容は下記です。

・枠なし、ループアニメパーツなどの最新テンプレート対応
・動画出力フレーム数の制限撤廃
・えもふり用Unity SDK 公開
・えもふり用WebGL SDK公開
・ティラノスクリプト向け書き出し機能追加

『E-mote』および『えもふり』の製品情報については、こちらのページより。

 

VR/AR/VTuber専門メディア「Mogura」が今注目するキーワード