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活用事例 2015.08.12

VR酔いに酔い止めは効くのか?酔い止めを飲んでOculus Riftを体験する製薬会社の広告が登場

アメリカで、酔い止めを飲んでOculus Riftを体験する製薬会社広告が登場しました。

Oculus RiftなどのVRヘッドマウントディスプレイを装着した体験では、めまいや吐き気などの「VR酔い」を感じてしまうことがあります。

VR酔いの原因は様々です。視覚誘導性自己運動感覚(ベクション)にあるとされています。ベクションとは、目で見ている表示内容から実際に自分の身体は動いていないのに動いているように感じる感覚のこと。三半規管の、動いていないという認識との間にミスマッチが生じ、酔いにつながります。このベクションの原因は様々です。例えば、PCの性能が低く、ハードウェアの性能をきちんと発揮できていないと画面がカクついたり、残像が発生すると酔いやすくなります。また、座ってじっとしたまま体験しているのに、上下左右に激しく視界が動いたり、加速と減速を繰り返すものはベクションを引き起こしやすくなります。

こうしたVR酔いはハードウェアの性能やPCの性能を向上したり、コンテンツを作る側が工夫することである程度防ぐことができますが、乗り物酔いと同様で個人差があります。

アメリカの製薬会社Prestige Brandsが発売している酔い止め薬「Dramamine」の動画広告で、乗り物酔いになりやすい5人の被験者が、Dramamineを服用し、動きが激しいVRコンテンツを体験する様子を収めたものが公開されています。

https://www.youtube.com/watch?v=trHlQzhi7Oc

コンテンツは、宙吊りになって体験するものでジェットコースターやフライトシミュレーターのようなものなど、動画を見る限りはかなり激しい動きのコンテンツばかりです。被験者の皆さんは「全然酔わなかった、素晴らしい!」と口を揃えていますが、この動画は企業の広告ということを忘れてはいけませんね。

広告中に登場する白衣の人物も医者ではありません。医学的に酔い止め薬がVR酔いに効くということが検証されているわけではありませんのでご注意ください。

(参考)
UploadVR – Dramamine ad suggests VR motion sickness solution
http://uploadvr.com/dramamine-ad-suggests-vr-motion-sickness-solution/

※アメリカのVR専門メディアUploadVRはMogura VRのパートナーシップ・メディアです。


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