3月27日、中国のVRヘッドセットメーカーであるDPVR(大朋VR)は1億人民元(約19億円、2023年3月30日時点)以上を調達しました。得られた資金は製品開発・技術革新や世界的な販路拡大に当てられるとのことです。
本調達は青島微電子革新資本が主導し、その他、青島温投資資本などが追加投資しています。
中国の老舗VRメーカー
DPVRは2014年に設立された中国企業です。2015年よりVRヘッドセットを製造・発売しており、直近では2022年11月に一般消費者向けの新型VRヘッドセット「E4」を発表しました。「E4」はSteamVRに対応しており、Steam配信のVRゲームプレイが可能。トラッキングはQuestシリーズと同じインサイドアウト方式です。
また同社によると「法人向けVRヘッドセット「DPVR P1 Pro 4K」は中国国内だけでなく海外でも広く購入され、教育やトレーニング、医療などの分野で活用されている」とのことです。
長期的な成長戦略を実行へ
本調達に際し、DPVRのCEOであるChen Chaoyang氏は「私たちは7年以上にわたって、お客様のために価値を創造することに尽力してきました。今回の資金調達により、長期的な成長戦略への集中・維持が可能になります」と述べています。
同社は今後、得られた資金をコア技術と製品開発に使用する予定です。また中国・青島に新設したオフィスを中心に、DPVR製品のグローバルな展開を目指します。
(参考)Auganix