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活用事例 2021.01.19

犯罪現場をARで再現、未解決事件の手がかり探る

ARではユーザーの周囲にコンテンツを再現し、別の場所に「実際に存在する」感覚を呼び起こすこともできます。この特徴を活かし、未解決事件の真相に迫ろうとするARアプリが米国で誕生しています。

現場や遺留品をARで再現

2017年2月、米国インディアナ州デルフィーにてハイキング中の少女2人が殺害され、遺体で発見されました。事件から4年近く経った2021年現在も、容疑者は見つかっていません。しかし被害者の所持していたスマートフォンには、容疑者とみられる男性の姿と声が記録されていました。

この事件を解決すべく、スマートフォン向けARアプリ「CrimeDoor」の開発者は男性の姿や現場の様子を忠実に再現。AR体験を通じて、事件の解決に繋がる手がかりを想起し、警察への情報提供を促します。

「CrimeDoor」はまるで現場検証に立ち会うかのような体験をもたらします。警察やFBIからも、未解決事件の捜査を助けるツールとして認められているとのこと。開発者のNeil Mandt氏は、アプリについて「何ひとつ想像で作っていない。事実と分かっていることのみを元にしている」「可能な限り正確にし、推測の余地がないようにしている」と説明しています。

アプリ(iOS/Android)のダウンロードは無料、17歳以上の年齢制限があります。デルフィーの殺人事件を含む一部コンテンツは、ダウンロードにアプリ内での課金が必要です。

(参考)Journal & Courier


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