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投資 2023.05.18

メタバースプラットフォームのクラスター、52億円を調達。新規事業開発や海外展開を加速へ

5月17日、メタバースプラットフォーム「cluster」を運営するクラスター株式会社は、52億円を調達しました。同社はこれまで14億円を調達しており、本調達により累計調達額は66億円となります。得られた資金は新規事業に向けた技術開発や人材採用、グローバル展開などに充てられます。

本調達はシリーズDラウンドで実施され、ファーストクローズ・セカンドクローズの合計で52億円に到達しています。スパークス・アセット・マネジメントがリード投資家として参加。SBIインベストメント、オリックス、KDDI Open Innovation Fund 3号、スカイランドベンチャーズ、三井住友信託銀行、NOBUNAGAキャピタルビレッジを引受先としています。

累計動員数2,000万人超、国内発で最大規模のメタバース

クラスター株式会社は2015年設立。「人類の創造力を加速する」をミッションに掲げ、メタバースプラットフォーム「cluster」を運営しています。「cluster」は、VR空間で数千人規模の同時接続が可能。VRライブや企業イベントなど、大規模なバーチャルイベントで利用されています。同社によると、イベント累計動員数は2023年1月時点で2,000万人を突破しています。

(出所:クラスター株式会社、cluster内の「バーチャル秋葉原」の様子)

新子会社設立や教育分野進出に意欲

本調達に際し、クラスター代表取締役の加藤直人氏は「疫病対策やカーボンニュートラルの実現、持続可能な社会を目指す上で人類のデジタル化は必然であり、メタバースを目指す流れは今後ますます加速していくでしょう。日本で最大の規模を誇る当社のメタバースプラットフォームは、(中略)教育やビジネス、さらには新たな産業の創出にもつながる可能性を秘めています。私たちは、このプラットフォームが様々な分野で革新をもたらし、より多くの人々が恩恵を受けられる世界を実現するために全力を尽くします」と述べました。

調達で得られた資金は技術開発や人材採用、グローバル展開などに使われる予定。また同社は今後の事業方針に関して、「法人やクリエイター向けのサービス展開を行う子会社の設立や教育分野への進出など、新たな事業拡大に向けてプロダクト開発やマーケティングを強化していく」と明らかにしています。

(参考)プレスリリース


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