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人体をカラーで3Dスキャン CERNの技術活用し世界初成功

病院でX線撮影を行うと、出てくるのは白黒の写真です。しかし、カラー写真で患者の体を見ることができれば、更に正確な診断が可能になるのではないでしょうか。

ニュージーランドの企業により、このカラーX線写真は現実のものとなりました。MARS Bioimaging Ltdは初めて人体のカラーX線写真の撮影に成功し、今後臨床試験を進める予定です。

欧州原子核研究機構の半導体技術を活用

使用したのは、欧州原子核研究機構(CERN)が開発した、粒子イメージング・検出チップMedipix3です。元となる技術は、カメラのように機能し、画像の各ピクセルにヒットする粒子を計算する物でした。この技術では、高解像度、高コントラストの画像を実現可能。特に医療分野で特徴ある技術として、20年以上活用されてきました。

MARSはMedipixの技術協力を行うカンタベリー大学と連携し、3Dスキャナーの開発を進めました。Medipixの分光分析データと、3Dイメージ構築のアルゴリズムを統合。それぞれの色が、X線光子の異なるエネルギーレベルを表現するようにしました。このようにして、脂肪、水分、カルシウム、といった人体の異なる構成部位が識別可能になります。

より個人に最適な治療を実現

現時点で研究者が利用しているのは、MARS製スキャナーの小型バージョンです。癌や関節・血管の疾患の研究に用いています。

開発に携わったカンタベリー大学のAnthony Butler教授は「これまでの研究から、スペクトル画像が医療機関で一般的になれば、より正確に診断を行い、個人に適した治療を行えるようになるでしょう」と話しています。

CERNの技術移転チームは、3DスキャナーについてMARSとライセンスの合意を締結しました。今年8月からは、整形外科とリウマチの患者に対して、ニュージーランド国内で3Dスキャナーを用いた臨床試験が行われる予定です。次世代の医療機器として普及するのか、その可能性が試されます。

(参考)CERNホームページ


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