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軍事利用 2019.04.08

カナダ海軍、艦艇のメンテナンスなどにHoloLens導入か

カナダ海軍が、技師らによる艦艇のメンテナンスや修復作業の効率化のために、MR技術の活用を検討していることが明らかになりました。複合現実リモートアシスタントサポート(Mixed Reality Remote Assistant Support)と名付けられた本MR技術自体は、カナダの企業であるKognitiv SparkによるMicrosoft HoloLens向けのソフトウェアにより実現されるものとなっています。同社によるとソフトウェアはAR、MR、およびAI技術を導入して作り上げられているとのこと。

遠隔コミュニケーションをより直感的に

本システムは、艦艇内にいる船員と遠隔地からサポートするスタッフとの情報伝達をより直感的なものにします。船員がHoloLensを通して見ている映像がサポートスタッフに共有されるだけでなく、インタラクティブな3Dモデルやデータも目の前にしながら、ボイスチャットやビデオを通じたコミュニケーションが可能となっています。

また、サポートスタッフからのアシスタントを受けられない状況でも、予め記録されているデータに基づいて、ルーチンワークなどは船員が作業が行えるようになっているとのこと。

過酷な状況下での消耗を軽減するために

複数の軍事組織でのバッググランドを持つKognitiv Spark社のCOO、Duncan McSporran氏によると、3Dモデルは紙のマニュアルを読むことに比べ、より直感的に理解することができるとのこと。「精神的な消耗もより少なくなるため、時に過酷な状況下に置かれるような兵士らにとって、こうした技術の利用は非常に有用である」と語っています。

(参考)The Maritime ExecutiveKognitiv Spark


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