米国のスタートアップ企業Campfireは、800万ドル(約8.7億円)の資金調達を行いました。VR/AR両対応のヘッドセットを開発し、遠隔コラボレーションに向けたデバイスとソリューションを、2021年秋に提供開始する予定です。
Meta社の技術を利用
カリフォルニアを拠点とするCampfire社が開発するのは、VR/AR両対応のヘッドセットや専用ソフトウェアです。様々な理由で物理的に離れた環境にいるメンバーが、3Dモデルを参照しながら設計やデザインを共同で行う手段となることを目指します。
CampfireFrogFull from Campfire on Vimeo.
公表内容によれば、ヘッドセットの視野角(対角)は92度。ARとVRのモードを切り替えて使用できます。2019年に破産を報じられたMeta社の特許を用いて開発したということで、同社のデバイスを彷彿とさせる概観です。
トラッカーにもなる「コンソール」が特徴
Campfireはデバイスだけでなく、周辺システムも合わせてソリューション提供を計画しています。特にユニークなのは、「コンソール」の存在です。これは十字型をしたデバイスで、ヘッドセットのトラッカーとして、及び複数ユーザーの中心を設定するために機能します。この「コンソール」を囲んでユーザーが集まると、より同じ空間にいる感覚が高まると考えられます。
コントローラーについては、「パック」と呼ばれるアクセサリをスマートフォンに取り付けて使用します。スマートフォン内蔵のカメラを使うことでモーションコントローラーとして使用でき、操作は画面をタッチして行います。
クロスデバイス対応も
3Dモデルの掲示や共有は、それぞれソフトウェアを用いて実行するということです。ユーザーはCampfireのデバイスだけでなくタブレット端末やスマートフォンからもアクセス可能という、クロスデバイス対応を謳っています。
Campfireによれば、一般発売は2021年秋を予定しています。価格は未定ですが、サブスクリプション形式になるとのこと。アーリーアクセスは、同社公式サイトから受け付けています。
(参考)Road to VR
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