バーチャルミュージックプロダクション「RIOT MUSIC」などを運営する株式会社Brave groupが、13.7億円の資金調達を実施しました。資金は既存事業やグローバル展開のための体制強化、メタバースマーケティング事業における法人向けソリューションサービスの拡充、自社開発メタバースエンジン「Brave Engine」の追加開発、新規事業開発及び経営体制の強化に充てられるとのこと。
今回の資金調達はシリーズCラウンド。Dawn Capitalや大阪ガス株式会社、セゾン・ベンチャーズ、海外系投資ファンド及び個人投資家複数名からの出資となり、Brave groupの累計調達額は23億円に達しました。
バーチャルIPに加えメタバース事業も展開するBrave group
Brave groupは2017年創業。VTuberを中心としたバーチャルIP事業を手掛けており、2020年からはバーチャルミュージックプロダクション「RIOT MUSIC」を運営しています。メタバースマーケティング事業もあわせて手掛けており、6月6日には同事業を担う子会社・株式会社MetaLabを設立しています。また、5月30日には「ビルボード」のインドネシア版メディア「Billboard Indonesia」との事業提携も発表しています。
「ぶいすぽっ！」「Palette Project」の運営会社を経営統合。Brave groupを持株会社とするグループ経営体制へ移行
本資金調達に併せ、Brave groupはVTuberグループ「ぶいすぽっ！」などを運営する株式会社バーチャルエンターテイメント、およびバーチャルアイドルグループ「Palette Project」などを運営するMateReal株式会社をM&Aにより経営統合したことも発表しました。
さらに2022年中にBrave groupのバーチャルIP事業およびメタバースマーケティング事業を分社化し、Brave groupを持株会社とするグループ経営体制に移行することを発表しています。
バーチャルエンターテイメントが運営する「ぶいすぽっ！」は、ゲーム配信を中心に活動するVTuberプロジェクト。「Apex Legends」を筆頭としたeスポーツ系タイトルで高い実力を誇るVTuberが多く在籍しています。同社は「ぶいすぽっ！」のほかに、eスポーツ大会運営なども手掛けています。またMateRealが運営する「Palette Project」は、2019年より運営されているバーチャルアイドルグループで、3Dモデルを持つメンバーによるライブ活動などを展開しています。また同社は、モーションキャプチャースペースのスタジオレンタル事業も行っています。
三社は以前よりノウハウ共有や事業連携などを行っており、こうした取り組みの結果、「独自に運営するよりも、各種システムやモデル制作、その他ナレッジ等の経営資源を共有し運営することが、ファンの皆様により感動を、より新しい体験を届けることができる」と判断し、今回の経営統合に至ったとのことです。
なお、統合後の事業運営については、経営管理部門やシステム部門等は統合するものの、事業運営については、各社にて裁量を持たせ独立採算で運営される見通しです。
（参考）プレスリリース
