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企業動向 2024.08.20

Brave GroupがFortnite向けにパブリッシング事業を開始 複数スタジオと連携・支援する積極的な動き

Brave Groupのメタバースコンテンツレーベル「BEverse」は、Fortniteのパブリッシング事業を開始しました。記事執筆時点では、2つのFortniteクリエイティブスタジオと連携し、取り組みを本格化しています。

Brave Groupは、バーチャルYouTuber(VTuber)を中心としたバーチャルタレントのマネジメントや、デジタルコンテンツの制作を手掛けるスタートアップです。最近では、VTuberの海外展開に向けて企業買収を盛んに行っていますが、グループ全体でFortniteクリエイティブを用いたコンテンツ制作に力を入れており、メタバース領域でも新たな展開を模索しています。

提携第1弾は人気タイトルを開発のCre8tfun

BEverseのパブリッシング事業では、「BEverseが共同コンテンツ開発チームとして、制作開発費用の援助をはじめとした開発環境整備や技術提供、マーケティング、ユーザーに届けるまでの支援」を行うとのこと。半永久的な収益分配やグループ会社であるディーワンのモーションキャプチャスタジオの利用なども含まれています。

▼クリエイターへの支援方法
・開発に必要な資金を一部補助
資金補助の方法は前払いと後払いが2回あり、制作開始時から制作に集中できる環境を整備します。

・マーケティング支援と制作支援
グローバルで実績を出しているCre8tFunのノウハウを生かした制作開発のサポート及びBrave groupのグローバルユーザーにリーチするマーケティングリソースを提供します。

・収益の分配
開発したコンテンツの収益はクリエイターと半永久的に分配します。

・最新技術の提供
ディーワンが運営するモーションキャプチャースタジオやXR・3DCGアニメーションの制作ノウハウなど、最新技術やアセットを活用したクオリティ向上を支援します。

BEverseは、パブリッシング事業の第一弾として人気タイトル『BABY RUN!!』を手掛けた制作会社Cre8tFunとの協業を発表しました。Cre8tFunとの協業により、Fortnite上での新しいエンターテインメント体験の創出が期待されています。

350万円でFortniteを使ったプロモーションを

さらに、BEverseは、Fortnite向けのコンテンツ制作やeスポーツと組み合わせたプロモーションを手掛ける株式会社DELTA PLUSとの協業を発表。法人向けのFortniteコンテンツ制作開発メニュー「バカゲープロモーション」の提供を開始しました。このサービスは、企業が自社のブランドや商品をFortnite内でユニークかつエンターテインメント性の高い方法でプロモーションするためのもので、価格は月2社限定で350万円(税抜)に設定されています。

Brave GroupとDELTA PLUSは、これまで松竹のFortniteコンテンツ「【呪園 Ju-en】the Cursed Park 」の制作を行っています。

Brave Groupのこの取り組みは、メタバースの可能性を追求するものであり、特にFortniteをビジネスに活用する新たなモデルを提示しています。Fortniteは、従来のゲームを超えたバーチャルプラットフォームとして、クリエイターや企業にとって新しい可能性を開拓する場となっています。Brave Groupが、クリエイター支援が強化されると同時に、企業向けサービスの提供により、さらなる市場の拡大が期待されます。

Fortniteを活用した企業プロモーションやイベントの開催が増加しており、それに伴いコンテンツ制作に携わる企業も増加傾向にあります。今後、利用企業だけでなく、コンテンツ制作を担うスタジオやBrave Groupのようなパブリッシング企業が増加することが予想されます。

(参考)プレスリリース12


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