株式会社WOWOW、株式会社CinemaLeap共同製作によるVRアニメーション「Beat」が、第77回ベネチア国際映画祭バーチャルリアリティ(VR)部門「VENICE VR EXPANDED」のコンペティション作品としてノミネートされました。
「Beat」はユーザーが自らの心臓の鼓動を主人公のロボットと共有させ、命を吹き込むことで物語が展開されていく作品。Haptics(触覚)技術を用いたデバイスを利用することにより、ユーザーはロボットと自分自身を重ね合わせ、心の葛藤や成長を体感しながら、物語を楽しむことができます。
監督は3DCG・VRアーティストの伊東ケイスケ氏。2019年のベネチア国際映画祭で上映されたVRアートアニメーション「Feather」に続く、2年連続2回目の同映画祭参加となります。
ベネチア国際映画祭はカンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭と並ぶ世界三大映画祭のひとつ。77回目となる2020年は9月2日から12日までイタリア現地での開催されます。VR部門「Venice Virtual Reality」は2017年の第74回に新設され、本年で4回目。例年はベネチアのラッヅァレット・ヴェッキオ島に全VR作品が集められますが、新型コロナウイルス感染症流行の影響のため、2020年はバーチャル・プラットフォーム上で開催する形式が取られます。
また、本年度のVR部門審査員には日本を代表するゲームクリエイターで、株式会社コジマプロダクション代表の小島秀夫氏が名を連ねています。
氏はKONAMI在籍時代に手掛けたステルスアクション「メタルギア」シリーズ、アクションRPG「ボクらの太陽」シリーズのほか、2019年にPlayStation 4向けに発売された「DEATH STRANDING(デス・ストランディング)」の監督・プロデューサーとして知られます。
「DEATH STRANDING(デス・ストランディング)」は2020年7月14日より、SteamでWindows PC版の販売も開始されています。
過去のベネチア映画祭レポートはこちら。
VRアニメーション「Beat」概要
作品名 |
Beat |
製作年 |
2020年 |
製作 |
株式会社WOWOW/株式会社CinemaLeap |
監督 |
伊東ケイスケ |
プロデューサー |
藤岡寛子(WOWOW)、待場勝利 |
鼓動体感技術提供 |
安藤英由樹(大阪芸術大学) |
作品尺 |
12分 |
(参考)プレスリリース