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VR部門で見えた新たな潮流 「ヴェネツィア映画祭」レポート(前編)、VR映像プロデューサー・待場勝利の「VR映画の夜明け前」第17回

以前、この連載でカンヌ映画祭を取り上げました。今回のヴェネツィア映画祭はカンヌ映画祭、ベルリン映画祭と並んで世界三大映画祭の1つで、1932年に始まった世界最古の映画祭です。その会場となるヴェネツィアは、イタリア北東部の都市で118の小さな島で構成されています。会場の中心は、リード島という島です。各会場へは水上バスや水上Taxiなどを利用して移動することが主になっています。

ヴェネツィア映画祭では、2017年からいち早くVR部門のコンペティション「Venice VR」を始めて今年で3年目になります。今年の作品応募数は1,000作品を超えて、世界で最も注目されるVR映画のイベントです。

「Venice VR」で初公開された作品が、後々世界各国の他の映画祭に招待されるケースが増えています。最上流のVR映画祭と言っても過言ではないと思います。

今回はこの世界最大のVR映画祭である「ヴェネツィア映画祭 -Venice VR-」に参加してきたので、その模様をレポートしたいと思います。

「Venice VR」の構成

「Venice VR」は4つの部門があります。

プレレンダリング・リアルタイムレンダリング問わず、主にストーリーを中心にした動画系VR作品のコンペティションである「Linier部門」。
ユーザーが作品の中で何かしらの影響を与えることによって作品が完成するコンペティションの「Interactive部門」。
この2つはWorld Premire(ヴェネツィア映画祭での世界初公開)が条件です。

一方、すでに他の映画祭等で発表されている作品の中でVenice VRで紹介するべき作品をラインナップしたコンペティション外の「Best Of VR」。
ヴェネツィア・ビエンナーレがサポートして制作された作品が紹介されるコンペティション外の「ビエンナーレ・カレッジセレクション」です。

コンペティションである「Linier部門」と「Interactive部門」の中から「VR最高賞」「VRエクスペリエンス賞」、「VRストーリー最高賞」の3つが与えられます。

4つ部門の中で待場が選ぶ注目作品を挙げてみます。

必見!「Venice VR 2019」注目作品 – Linier部門・Interactive部門 –

まずは「Linier部門」からは、会場でも話題になっていた「BATTLESCAR – PUNK WAS INVESTED BY GIRLS」と「GLOOMY EYES」です。

「BATTLES CAR – PUNK WAS INVESTED BY GIRLS」はフランスとアメリカの合作で、この作品で初めてVR映画作品を監督するMartin AllaisとNico Casavecchiaが監督です。

ニューヨークを舞台にし、プエルトリコ系のアメリカ人ルーペと少年拘置所上がりのデビーとの出会いから別れの話です。2人はパンクバンドを結成することを心に決めて、ギャングに追われながら夢に向かって突っ走ります。ミニチュアのような映像表現を特徴としており、テンポよくストーリーが進みます。また革新的な映像表現にも挑戦していて、30分の作品ですが、時間を感じさせず、その新しい表現に圧倒されます。

もう1本紹介したいのが「GLOOMY EYES」です。「GLOOMY EYES」はフランス、アルゼンチン、台湾、アメリカの合作です。監督はこちらも初めてのVR映画作品を監督するJorge TeresoとFernando Maldonadodeです。目が光るゾンビの男の子グルーミーと、人間の少女ネナとの恋の物語です。ネナの叔父がグルーミーからネナを守ろうと2人の邪魔をするのですが、それでも2人は一緒に逃げようとします。こちらもミニチュアのような映像で表現をしていますが、CG表現のクオリティ、シーン展開、視点誘導はよく考えられていて本当に素晴らしい作品でした。

日本で体験できる機会があるかはまだ分かりませんが、もし出会う機会があれば是非とも体験していただきたい2作品です。

次に「Interactive部門」から2つの作品を紹介します。

「Interactive部門」はVR作品だけで完成されているものもありますが、ブースに色々と趣向を凝らし、ブースに入ることによって作品の世界観に入っていき、よりVR作品に没入しやすい工夫をしている所もありました。ブースだけで見ると圧巻だったのがアメリカと日本が合作の「A LIFE IN FLOWERS」です。この作品はフラワーアーティストの東信氏の世界をVR空間で表現した作品です。ユーザーはVR空間にいる東氏との会話をすることで、各ユーザー用の花束がAI技術を使って作成されます。非常に面白い作品でした。

今回、皆さんに紹介したいのは「COSMOS WITHIN US」と「A LINHA」です。

「COSMOS WITHIN US」は作品の視聴を予約するだけでも困難で、ずっと予約が埋まっている作品でした。それもそのはずで、この作品は1度にブースで1ユーザーしか体験できない作品になっています。各回、生で音楽を演奏し、作品内の小道具等も各ユーザーの反応に合わせて演出していきます。VRと舞台を組み合わせた全く新しい体験を作り出していました。製作国はイギリスとルクセンブルグで、監督はShort Short Film Festivalでも紹介した「Ashes to Ashes」を製作したTupac Martirです。彼はビエンナーレ・カレッジ・シネマVRの指導教員も務めており、ヨーロッパのVR業界を牽引するトップクリエイターです。

今回彼が制作した「COSMOS WITHIN US」は全く新しい表現に挑戦した作品でした。内容はアルツハイマー病に苦しむ60歳のエイケンという人物の心の中に入り込んで、彼の過去の空間をさまよう作品になっています。斬新なVR表現によって記憶の断片を頼りに忘れかけていたエイケンの記憶を呼び起こします。

もう1作品の「A LINHA」も非常に人気作品のため予約を取るのがかなり困難で、私も朝一番にブースに行ってやっと体験することができました。この作品はブラジルで制作され、監督はブラジルで数々の映画やTVシリーズのVisual Effectのスーパーバイザーを務めているRicardo Laganaroです。

現地で監督とお話しましたが、日本のアニメ特撮作品が大好きな穏やかな監督でした。この作品の物語は1940年代のサンパウロの街をミニチュアサイズで表現しており、ブリキのオモチャのようなキャラクターが出てきます。新聞配達をする男の子ペドロが赤い花を育てる女の子ローザに恋をする話です。ペドロがローザに黄色い花をプレゼントするためにミニチュアの街を飛び出して大冒険する話なのですが、ストーリーや演出がシンプルながらVRのことをよく考えた本当に素晴らしい作品でした。

まとめ

今回、私自身注目したのはミニチュアサイズの表現が数々見られたことでした。これは、アメリカのPenrose Studio (「Rose and I」, 「Allumette」,「Areden’s Wake」を制作)が多く取り組んできた手法です。VRの視覚演出として制作してきた最初に見えるのはミニチュアですが、ミニチュアに近づいてみるとキャラクターが大きく見えたり、ミニチュアの家の中までも細かく表現されているので、ミニチュアセットの中に紛れ込んだような感覚になります。自分自身が巨人になったり、小人のようになったりする感覚は、体験したことのない感覚で、多くの人たちが本当に驚くのを目の当たりにしました。

ただ、ヴェネツィアではもう通常の感覚でこの演出を取り入れています。この演出は驚かせるということだけではなく、物語を俯瞰で見たり、寄り添って見たりすることで体感が大きく変わってきます。それを巧みに使ってVRならではの演出として標準的な物になりつつあるということを感じました。

次回は大健闘の日本勢を紹介したいと思います。

※本記事の内容はあくまで私見に基づくものです。ご了承ください。



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