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話題 2018.12.10

VRから撤退の米スタートアップ、大量の機材をオークションに出品

アメリカのスタートアップJauntが、保有するVR関連のデバイスをネットオークションに大規模出品しました。出品されたデバイスには、VRヘッドセットや360度カメラの他、モニターやサーバー類なども含まれています。

Jauntは2018年10月に、VR関連業務に従事する従業員のレイオフ(一時解雇)を行いました。同時に、VR事業の大幅な縮小も予告しており、そのための資産の整理と考えられます。

VRからARへ、事業の方向性を大幅転換

Jauntは2013年の設立以降、実写のVRコンテンツ制作やプラットフォーム運営を行ってきた企業です。一方で2018年からは、リアルタイムで3DアバターをARで表示させる技術の発表や、VR/ARコンテンツストリーミングを行う企業Personifyから技術買収を行うなど、AR分野へ注力していました。

11月にはRoad to VRより、JauntがVR部門の売却先を探しているという報道も行われていました。今回の大規模なネットオークションへの出品は、JauntのVR部門の本格的な封鎖を意味するものと推測されます。

今回のネットオークションは、Heritage Global Partnersが主催します。参加者の制限はありません。ネットオークションの開始時間は、太平洋標準時(PST)12月12日午前10時(日本標準時(JST)13日午前3時)です。終了時間は、13日午前10時(PST)(14日午前3時(JST))です。

以下はネットオークションに出品されたデバイス類のうちの、主要な物品です。

  • Large Quantities of 27” Apple Thunderbolt Displays
  • Large Quantities of Dell Monitors
  • Samsung Odyssey Systems/ Headsets
  • Oculus Systems/ Headsets
  • Wacom 21” Tablets
  • Google Daydream Systems/ Headsets
  • Lenovo Mirage Systems/ Headsets
  • Assorted Microsoft Systems/ Accessories/ Controllers
  • Apple TV
  • Sony PS4 Systems/ Accessories/ Controllers

オークションへのアクセス

その他の出品されたデバイスの確認や、オークションへの参加はコチラから行えます。HTC VIVEやSteam VRのベースステーションなどの出品も確認されています。なお、Jauntが保有するVR関連の知的財産権(IP)の扱いについては、2018年12月現在、詳細は判明していません。

(参考)Road to VR

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