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活用事例 2017.07.14

ARの様々な活用 iPhoneを使ったスマホVRで歩く

コンテンツ企業であるNexus Studioが、iPhone 7と『ARKit』、そしてカードボード型ヘッドセットを組み合わせることで、スマートフォンVRでインサイドアウトのトラッキングができる技術を開発しました。

スマホVRでインサイドアウトのトラッキング

動画ではGoogleのお絵かきソフト『Tilt Brush』で描かれたVRアートがそこかしこに置かれた公園内をヘッドセットを着けて歩き回る様子が映っています。同時に周囲にあるもの、たとえば木の位置や形状を点群によってトラッキングする様子も映っており、スマートフォンVRで周囲の環境をトラッキングできるようになりました。

これはアップルのAR開発プラットフォーム『ARKit』を用いて開発したもので、トラッキングの精度を向上するために『Visual Inertial Odometry(VIO)』という技術が使用されています。フレームレートは60fpsで、頭を振ったり激しい動きをすると映像に遅延が生じますが、動画にあるようなギャラリー展示などでゆっくり動く場合であれば、遅延はほとんど気にならないとのこと。

Nexus Studioのインタラクティブアート部門のヘッドであるLuke Ritchie氏によると、「トラッキングに関して問題はないものの、やはり60fpsというフレームレートは市場のニーズに十分応えうるものではなく、現在のところリリース予定はない」とのこと。

しかし、本デモは約10分間にわたって行われたもので、長時間使用に対応できる他にも、スマートフォンVRでトラッキングを用いたVR体験ができるようになったのは画期的と言えます。

(参考)
UploadVR / Studio Tests Inside Out VR Tracking With Apple’s ARKit(英語)
https://uploadvr.com/company-claims-solid-vr-tracking-with-apples-arkit/

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