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ゲーム・アプリ 2018.08.14

自分たちの世界を作る ソーシャルVR「AltspaceVR」に空間カスタマイズ機能

ソーシャルVR「AltspaceVR」は、ユーザーが自分好みのVR空間をカスタマイズできるツールの追加を発表しました。運営するマイクロソフトによれば、今後新たなキットや、カスタマイズの機能を追加していくとのことです。

AltspaceVRの事業を担当するKatie Kelly氏は、「この機能は面白く、ユーザーの技術レベルがどの程度であっても簡単に楽しめます。ユーザーが作る新しい世界を見るのを、とても楽しみにしています」と語りました。

一度は閉鎖を発表したソーシャルVRの先駆け

「AltspaceVR」は2013年にスタートしたソーシャルVRプラットフォームです。ユーザーはアバターを使用して他のユーザーと交流したり、チェスやエアホッケーなどのゲームをプレイしたり、YouTubeの動画を鑑賞したりできます。

同社は2017年7月、資金難に伴ってサービスの閉鎖を発表していましたが、同年8月にサービスの復活をアナウンス。その後10月にマイクロソフトに買収され、現在に至ります。

3Dデザインと音楽のカスタマイズ

現在カスタマイズに使えるキットは、既存のソーシャル空間をベースにした「Campfire」と「Alien World/Origin」の2つです。どちらかを選択し、ライブラリーからアセットを選んで好きな空間を作っていきます。完成した空間は保存して、リンクを通じて他のユーザーとシェアできます。

また3Dデザインだけでなく、サウンドもカスタマイズが可能になります。

ツールの使い方は下記のとおりです。
AltspaceVRにログインし、メニューから<< Worlds >>を選択。
・新しいスペースの作成、または編集を続けるには<< Create >>を選択。
・カスタマイズした空間に名前をつけ、プロフィール画像を設定。
・新しいスペースを導入するには、<< Spawner >>をクリック。

「空間を自作」が一つの流れに

Kelly氏によれば、優れたカスタマイズスペースはTwitterやFacebookで取り上げるとのこと。現時点ではマネタイズよりも、コミュニティの強化を狙っています。またマイクロソフトのMR(複合現実)コンテンツのクロスプラットフォーム施策として、AltspaceVRは主要なVRヘッドセットだけでなく、デスクトップのブラウザ、スマートフォンアプリでも体験できるようにしています。

マイクロソフトはAltspaceVR買収に当たり、「優れたMR(複合現実)コミュニティを構築したい」としており、今回の機能追加もその一環と考えられます。同社は6月にも、ゲームなどの新しい機能を発表しました。

同じソーシャルVRアプリの「VRChat」では、自作の世界を“インポート”できるなど、自分たちが過ごすVR空間を自作する流れは今後もさらに強くなると考えられます。

(参考)VRScout
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