2026年9月18日、Avalon Holographicsは、Lockheed Martin Canadaから1,170万カナダドル(約12億8,700万円)の出資を受けると発表しました。内訳は新たな契約による560万カナダドル(約6億1,600万円)と、先行するフェーズ1の資金610万カナダドル(約6億7,100万円)です。
Avalon Holographicsは、メガネやヘッドセットなしで3D映像を表示するホログラフィックディスプレイを開発するカナダの企業です。光を再現する仕組みで、複数人が同じ立体映像を一緒に見られます。ニューファンドランド・ラブラドール州セントジョンズと、アルバータ州エドモントンに拠点を置いています。
一方のLockheed Martin Canadaは、カナダのRiver級駆逐艦計画や、Victoria級潜水艦の指揮統制システムの契約に携わる企業です。今回の出資は、これらの事業に伴い、カナダの産業技術便益政策のもとで同社が担う経済的コミットメントの一環にあたります。
両社の協業は2020年に始まっており、これまでAvalonは中核技術を高め、初期開発から商用展開への移行を進めてきました。Lockheed Martinのイノベーション拠点The LighthouseにはAvalonのディスプレイを設置済みで、用途を探る検証環境となっています。
Avalonにとっての目的は、製品開発と国内体制の強化です。資金は卓上型のプロトタイプと、光を再現して立体像を表示する大型のフラットパネル型ライトフィールドディスプレイの開発に充てられます。あわせて技術、ソフトウェア、製造の各分野で専門人材の雇用を支えます。
Lockheed Martin Canada側の狙いは、防衛分野での活用にあります。Avalonによれば、立体映像をチームで共有すると、複雑な作戦環境やシステムを直感的に把握しやすくなります。想定される用途は、訓練やシミュレーション、作戦計画、状況把握など。同社のスティーブン・アイザックス氏は、訓練やシミュレーションの新たな能力開発に貢献すると説明しました。
Avalonの創業者で社長のウォーリー・ハース氏は、これまでの出資で従業員の大幅な増加など成長が実現したと述べています。
参考
https://avalonholographics.com/press-releases/lockheed-martin-canada-avalon-investment/
