Unreal Engine 5.8がリリースされました。Epic Gamesによると、UE6の開発が本格化するにあたり、本バージョンはUE5シリーズ最後のメジャーリリースとなります。

MCPプラグイン実装
今回のリリースでは、LLMシステムとの連携を実現する実験的なMCP(※モデルコンテキストプロトコル)プラグインが実装されました。任意のLLMシステムがエンジンとプロジェクトに接続し、アセットやシステムの構築、エンジン機能の拡張、テストや最適化タスクの実行に活用できます。ブループリント、レベル、マテリアル、メッシュなど多くのコアシステムへの組み込みアクセス機能も搭載されています。開発者が独自の機能を追加して拡張することにも対応しています。
ワールド構築に「メッシュテレイン」追加
ワールド構築の面では、実験的な3Dメッシュベースのシステム「メッシュテレイン」が追加されました。従来の2.5D高度フィールドシステムとは異なり、オーバーハングや浮島、トンネルといった任意の形状を作成できます。ランドスケープ要素を移動すると地形が自動再生成されるなど、非破壊での編集が行えます。PCG(※プロシージャルコンテンツ生成の略)フレームワークでは、自動生成されたコンテンツへの手動編集にも新たに対応しました。実験的なプロシージャル植生エディタでは、木が光を求めて競争・群生するなど、生物学的に自然な振る舞いをする植生をゼロから生成できます。
キャラクター・アニメーション強化、MetaHuman Animatorのマーカーレスキャプチャ対応
キャラクターとアニメーションのワークフローも強化されています。コントロールリグ物理がベータ版に移行し、既存のアニメーションへの物理演算の重ね合わせに対応しました。
MetaHuman Animatorは、1台のカメラから顔と体のパフォーマンスを同時にキャプチャできるようになりました。モーションキャプチャリグやマーカーは不要で、ウェブカメラのみで全身の高品質なアニメーションを取得できます。人間キャラクターメッシュをMetaHumanに変換する「Mesh to MetaHuman」は、ボディへの対応を含む形でMetaHuman Creatorに完全統合されました。
レンダリングではMegaLightsが正式版に
レンダリング面では、ダイナミックなシャドウ付きエリアライトを大量配置できる「MegaLights」が正式版となりました。LumenダイナミックグローバルイルミネーションにはLumen Liteモードが追加され、GPU負荷を大幅に抑えつつビジュアルのインパクトを維持します。Nintendo Switch 2でLumen高品質モードの2倍速での動作が可能とされており、PCでもサポートされています。
モバイル開発では、Android向けワークステーションのセットアップが自動化され、開発開始までの手順が簡略化されました。更新されたUnreal Engine Remoteアプリを使うと、物理デバイスへのビルドなしにモバイル入力のプレビューやテストが行えます。
なお、UE5のバグ修正と不具合サポートは今後も継続され、状況によっては新たな公式リリースが追加される可能性もあると説明しています。








