Kudan株式会社は2026年5月14日、2026年3月期の通期決算を発表しました。売上高は約12億円(1,196,972千円)となり、前年同期比131.3%増と2.3倍に拡大しています。
売上伸長の主な要因は、デジタルツイン向けおよびロボット向け事業の多角的な拡大です。
デジタルツイン領域では、設備管理・インフラ点検・災害対応向けのDXソリューション「Kudan PRISM」の展開を本格化しました。移動ロボット領域では、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合研究機構)が公募する建設向け自律走行ロボットのソフトウェア開発基盤構築事業において、開発リーダーとして参画しています。同事業の全体予算は3年間で103億円です。XR放送向けでは、FOX Sportsのロボットカメラ向け位置推定技術がNFLフルシーズンでの商用運用を達成しています。
こうしたデジタルツインとロボットを繋ぐのが、フィジカルAIと呼ばれるAIの領域です。フィジカルAIとは、AIがロボットなどを通じて現実空間で自律的に行動・学習する技術の総称です。その根幹となるのが、機械が現実空間を認識・把握するための「空間知覚」技術であり、Kudanはこの領域を中核事業として展開しています。
同社はロボットやデジタルツイン向けに空間知覚技術を提供しており、フィジカルAI市場の本格化が今期の業績拡大を後押ししました。
営業損失は約5.9億円(585,955千円)で、前年同期の約8億円から約2.1億円縮小しました。経常損失は約1.7億円(174,487千円)、純損失は約1.9億円(188,266千円)となっています。
2027年3月期の業績予想は売上高10.3億円(前年同期比13.9%減)、営業損失3.4億円を計画しています。売上減の主因は、ハードウェアからソフトウェアへの事業集中に伴い、一部ハードウェア売上が前期に前倒し計上されたためとしています。そして、同社は今期をソフトウェア比率を高める転換期と位置づけており、来期以降の黒字化を見込んでいます。



