株式会社ビーライズは、広島大学病院と共同開発した小児がん患者向け治療支援VRコンテンツ「はたらく細胞VR」の完成を発表しました。2026年4月7日より、広島大学病院にて治療支援に関する臨床研究が始まります。
本プロジェクトは、TVアニメ『はたらく細胞』(原作:清水茜)のキャラクターや世界観を活用したもので、講談社の協力のもと2023年6月にスタート。入院中の小児がん患者が、自身の体内で起きている症状や治療のプロセスをバーチャル空間で学べる内容になっています。

小児がん患者によるコンテンツ体験の様子(画像右:広島大学病院 佐伯教授)
小児がん患者にとって、長期にわたる治療は身体的にも精神的にも大きな負担となっており、幼い子どもたちの中には、なぜ辛い症状が起きているのか、なぜ治療も辛いのかを理解できないケースもあります。本コンテンツは、白血球や赤血球といったキャラクターと共に体内の仕組みを学ぶことで、子どもたちが治療に前向きに向き合える支援を目指しています。

小児がん患者によるコンテンツ体験の様子

コンテンツイメージ画像
広島大学病院では今後、本コンテンツを用いた臨床研究を通じ、副作用の軽減や心理的ケア、患者・保護者のQOL(生活の質)向上への有効性を検証します。同病院 小児外科の佐伯勇先生は、親しみあるキャラクターが体内で起きていることを可視化する「はたらく細胞VR」が、子どもたちの不安や恐怖心を勇気に変えると期待を寄せています。
広島大学とビーライズはこれ以前にも、Meta Quest 3を活用した医学生向けVR実技トレーニングシステム「VR OSCE」を共同開発した実績があります。30分程度のトレーニングで実技評価が合格水準に達した事例も報告されており、医療教育へのVR活用で成果を上げてきました。「はたらく細胞VR」はその知見を土台に、患者支援という新たな領域へVR活用を広げる取り組みとなります。
https://www.youtube.com/watch?v=MToKXVwNeQM
ビーライズは引き続き技術パートナーとして研究に伴走し、現場のフィードバックを反映しながら最適なVR体験の実現を目指すとしています。
参考
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000083.000034037.html
