2026年2月26日、Robloxは、CEOのデイビッド・バズーキ氏らが出演するポッドキャスト「Tech Talks」の最新エピソード(EP32)を公開しました。AIを活用したコンテンツ生成技術のロードマップが解説されています。
この動画では、バズーキ氏とAIモデル担当のキラン・バット氏とアルベルト・ホヘル氏が出演。4D生成、3Dアップサンプリング、ワールドモデルという3つの技術領域について説明しています。
RobloxではAIが3DCGを生成する技術を「4D生成」と呼んでいます。その4D生成技術の中核が「Cubeモデル」です。テキスト・画像・3Dデータを統合して学習した3Dネイティブの基盤モデルで、現在ベータ版として稼働しています。Robloxのプラットフォームでは、オブジェクトは3次元情報に加えて、動作スクリプトを含む「4Dアセット」として定義されています。Cubeモデルはテキスト指示から形状だけでなく、テキストから想起されるスクリプトや可動部品も生成できます。「動かせるオブジェクト」を直接作り出せる点が特徴です。
3Dアップサンプリングは、シンプルなジオメトリを高品質な見た目にアップグレードする技術です。開発者が基本的な形状とプロンプトを入力すると、テクスチャや細部が自動生成されます。マルチプレイヤー環境では、プレイヤー間で同期する情報量を最小限に抑えつつ、各端末でローカルにアップサンプリングを行います。効率的に高品質なグラフィックを表示できます。
ワールドモデルと呼ばれているのは、ユーザーの操作に応じてリアルタイムで映像を生成する技術です。エピソード内では、「赤いカエルが中世の世界にいる」というプロンプトから、プレイヤーが自由に歩き回れるインタラクティブな映像を生成するデモが紹介されました。テキストで天候や状況をリアルタイムに変更することも示されています。現状は処理できる情報量に制限があり、振り返ると以前の景色が変わってしまうといった課題も説明されました。
マルチプレイヤー対応については、映像生成に必要な計算量が人数に応じて増大するため、実用的な規模への拡張は未解決の課題としています。解決の方向性として、3D空間の状態を共有しながら映像生成は各端末で行う分散アーキテクチャの可能性が示されました。
Robloxが月間約130億時間分保有するプレイヤーのインタラクションデータを、ワールドモデルおよびNPC(ノンプレイヤーキャラクター)のトレーニングに活用していく方針も語られました。このデータはプライバシーに配慮した形で利用されるとしています。
2月24日には、開発環境「Roblox Studio」のAI支援ツール「Studio MCP Server」の更新も発表されています。AIエージェントが自律的にコードの計画・作成・テスト・修正を行える4つの新ツールが追加されました。あわせて、AnthropicのClaude、OpenAI、Google GeminiなどのAPIキーを登録して利用できる「Bring Your Own Key(BYOK)」機能も導入されています。
バズーキ氏はエピソードの中で、「AIはクリエイターの作品の質と多様性を高める手助けをするものと考えている。AIがクリエイターに取って代わるとは思っていない」と述べています。
参考
https://www.youtube.com/watch?v=8Djgx0jEyfs
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